$\sqrt{3}$ が無理数であることを用いて、$\sqrt{3} + \sqrt{5}$ が無理数であることを背理法により証明する問題です。

数論無理数背理法平方根有理数
2025/6/1

1. 問題の内容

3\sqrt{3} が無理数であることを用いて、3+5\sqrt{3} + \sqrt{5} が無理数であることを背理法により証明する問題です。

2. 解き方の手順

ア. 3+5\sqrt{3} + \sqrt{5} が有理数であると仮定します。
イ. 3+5=r\sqrt{3} + \sqrt{5} = r とおきます (rr は有理数)。
この式を変形します。
5=r3\sqrt{5} = r - \sqrt{3}
両辺を2乗します。
(5)2=(r3)2(\sqrt{5})^2 = (r - \sqrt{3})^2
5=r22r3+35 = r^2 - 2r\sqrt{3} + 3
2r3=r222r\sqrt{3} = r^2 - 2
ここで、r0r \neq 0 である必要があります。なぜなら、r=0r = 0 ならば 3+5=0\sqrt{3} + \sqrt{5} = 0 となり矛盾するからです。したがって、両辺を 2r2r で割ることができます。
3=r222r\sqrt{3} = \frac{r^2 - 2}{2r}
ウ. 左辺の 3\sqrt{3} は無理数ですが、右辺の r222r\frac{r^2 - 2}{2r} は有理数であるため矛盾が生じます。
したがって、3+5\sqrt{3} + \sqrt{5} が有理数であるという仮定が誤りであったことが示されました。

3. 最終的な答え

ア:有理数
イ:有理数
ウ:r222r\frac{r^2 - 2}{2r}

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