多項式 $P(x) = x^3 - (a-1)x^2 + (b-5)x + a - 2b + 10$ が与えられており、$P(-1) = 0$ である。ここで、$a, b$ は実数の定数とする。 (1) $b$ の値を求めよ。 (2) $P(x)$ を因数分解せよ。また、方程式 $P(x) = 0$ が虚数解をもつような $a$ の値の範囲を求めよ。 (3) 方程式 $P(x) = 0$ が異なる3つの実数解をもつような $a$ の値の範囲を求めよ。また、このとき、異なる3つの実数解の和を $p$、積を $q$ とおき、$p^3 + 3q + 5 = 0$ となる $a$ の値を求めよ。
2025/6/1
1. 問題の内容
多項式 が与えられており、 である。ここで、 は実数の定数とする。
(1) の値を求めよ。
(2) を因数分解せよ。また、方程式 が虚数解をもつような の値の範囲を求めよ。
(3) 方程式 が異なる3つの実数解をもつような の値の範囲を求めよ。また、このとき、異なる3つの実数解の和を 、積を とおき、 となる の値を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) を利用して の値を求める。
(2) を に代入して因数分解する。
は を解に持つので、 は を因数に持つ。
の形に因数分解できるはず。
係数を比較すると、
より、
より、 となり矛盾しない。
したがって、 と因数分解できる。
が虚数解を持つためには、 が虚数解を持てばよい。
判別式を とすると、
のとき、虚数解を持つ。
(3) が異なる3つの実数解を持つためには、
が 以外の2つの異なる実数解を持てばよい。
が の解でないことより、
また、判別式 である必要がある。
または
したがって、 または であり、 である。
が条件を満たす。
の2つの解を とすると、解と係数の関係より、
,
に代入すると、
異なる3つの実数解をもつ条件より、 または であるから、
3. 最終的な答え
(1)
(2) 、
(3) または 、