不等式 $x^2 + y^2 \leq 1$ を満たす $x, y$ に対して、$x + y$ の最大値と最小値、およびそのときの $x, y$ の値を求めよ。

代数学不等式最大値最小値二次関数判別式
2025/6/1

1. 問題の内容

不等式 x2+y21x^2 + y^2 \leq 1 を満たす x,yx, y に対して、x+yx + y の最大値と最小値、およびそのときの x,yx, y の値を求めよ。

2. 解き方の手順

x+y=kx + y = k とおく。このとき、y=x+ky = -x + k である。
これを x2+y21x^2 + y^2 \leq 1 に代入すると、
x2+(x+k)21x^2 + (-x + k)^2 \leq 1
x2+x22kx+k21x^2 + x^2 - 2kx + k^2 \leq 1
2x22kx+k2102x^2 - 2kx + k^2 - 1 \leq 0
xx は実数なので、xx についての二次方程式 2x22kx+k21=02x^2 - 2kx + k^2 - 1 = 0 が実数解を持つ必要がある。
判別式 DD は、
D=(2k)242(k21)=4k28k2+8=4k2+8D = (-2k)^2 - 4 \cdot 2 \cdot (k^2 - 1) = 4k^2 - 8k^2 + 8 = -4k^2 + 8
D0D \geq 0 より、4k2+80-4k^2 + 8 \geq 0
k22k^2 \leq 2
2k2-\sqrt{2} \leq k \leq \sqrt{2}
したがって、x+y=kx+y = k の最大値は 2\sqrt{2} であり、最小値は 2-\sqrt{2} である。
最大値 k=2k = \sqrt{2} のとき、
2x222x+21=02x^2 - 2\sqrt{2}x + 2 - 1 = 0
2x222x+1=02x^2 - 2\sqrt{2}x + 1 = 0
(2x1)2=0(\sqrt{2}x - 1)^2 = 0
x=12=22x = \frac{1}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{2}}{2}
y=x+k=22+2=22y = -x + k = -\frac{\sqrt{2}}{2} + \sqrt{2} = \frac{\sqrt{2}}{2}
最小値 k=2k = -\sqrt{2} のとき、
2x2+22x+21=02x^2 + 2\sqrt{2}x + 2 - 1 = 0
2x2+22x+1=02x^2 + 2\sqrt{2}x + 1 = 0
(2x+1)2=0(\sqrt{2}x + 1)^2 = 0
x=12=22x = -\frac{1}{\sqrt{2}} = -\frac{\sqrt{2}}{2}
y=x+k=222=22y = -x + k = \frac{\sqrt{2}}{2} - \sqrt{2} = -\frac{\sqrt{2}}{2}

3. 最終的な答え

最大値:2\sqrt{2} (x=22x = \frac{\sqrt{2}}{2}, y=22y = \frac{\sqrt{2}}{2} のとき)
最小値:2-\sqrt{2} (x=22x = -\frac{\sqrt{2}}{2}, y=22y = -\frac{\sqrt{2}}{2} のとき)

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