三角形ABCにおいて、辺BCを1:2に内分する点をP、辺ACを4:3に内分する点をQ、線分PQを2:1に内分する点をRとします。点A, B, Cの位置ベクトルをそれぞれ$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$とするとき、次の点の位置ベクトルを$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$で表します。 (1) 点Pの位置ベクトル $\vec{p}$ (2) 点Qの位置ベクトル $\vec{q}$ (3) 点Rの位置ベクトル $\vec{r}$

幾何学ベクトル内分点三角形
2025/6/1

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺BCを1:2に内分する点をP、辺ACを4:3に内分する点をQ、線分PQを2:1に内分する点をRとします。点A, B, Cの位置ベクトルをそれぞれa,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}とするとき、次の点の位置ベクトルをa,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}で表します。
(1) 点Pの位置ベクトル p\vec{p}
(2) 点Qの位置ベクトル q\vec{q}
(3) 点Rの位置ベクトル r\vec{r}

2. 解き方の手順

(1) 点Pは辺BCを1:2に内分するので、内分点の公式より、
p=2b+1c1+2=2b+c3\vec{p} = \frac{2\vec{b} + 1\vec{c}}{1+2} = \frac{2\vec{b} + \vec{c}}{3}
(2) 点Qは辺ACを4:3に内分するので、内分点の公式より、
q=3a+4c4+3=3a+4c7\vec{q} = \frac{3\vec{a} + 4\vec{c}}{4+3} = \frac{3\vec{a} + 4\vec{c}}{7}
(3) 点Rは線分PQを2:1に内分するので、内分点の公式より、
r=1p+2q2+1=p+2q3\vec{r} = \frac{1 \cdot \vec{p} + 2 \cdot \vec{q}}{2+1} = \frac{\vec{p} + 2\vec{q}}{3}
ここで、p\vec{p}q\vec{q}を代入します。
r=13(2b+c3+23a+4c7)\vec{r} = \frac{1}{3} \left( \frac{2\vec{b} + \vec{c}}{3} + 2 \cdot \frac{3\vec{a} + 4\vec{c}}{7} \right)
=13(2b3+c3+6a7+8c7)= \frac{1}{3} \left( \frac{2\vec{b}}{3} + \frac{\vec{c}}{3} + \frac{6\vec{a}}{7} + \frac{8\vec{c}}{7} \right)
=13(6a7+2b3+c3+8c7)= \frac{1}{3} \left( \frac{6\vec{a}}{7} + \frac{2\vec{b}}{3} + \frac{\vec{c}}{3} + \frac{8\vec{c}}{7} \right)
=13(6a7+2b3+7c+24c21)= \frac{1}{3} \left( \frac{6\vec{a}}{7} + \frac{2\vec{b}}{3} + \frac{7\vec{c} + 24\vec{c}}{21} \right)
=13(6a7+2b3+31c21)= \frac{1}{3} \left( \frac{6\vec{a}}{7} + \frac{2\vec{b}}{3} + \frac{31\vec{c}}{21} \right)
=2a7+2b9+31c63= \frac{2\vec{a}}{7} + \frac{2\vec{b}}{9} + \frac{31\vec{c}}{63}

3. 最終的な答え

(1) p=2b+c3\vec{p} = \frac{2\vec{b} + \vec{c}}{3}
(2) q=3a+4c7\vec{q} = \frac{3\vec{a} + 4\vec{c}}{7}
(3) r=2a7+2b9+31c63\vec{r} = \frac{2\vec{a}}{7} + \frac{2\vec{b}}{9} + \frac{31\vec{c}}{63}

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