点 $A(-1, 0)$ と点 $B(1, 0)$ が与えられている。 (1) $\angle APB = 90^\circ$ を満たす点 $P$ が、原点を中心とする半径1の円上にあることを示す。 (2) 原点を中心とする半径1の円上にある点 $P$ が、$\angle APB = 90^\circ$ を満たさないことがあることを示す。
2025/6/1
1. 問題の内容
点 と点 が与えられている。
(1) を満たす点 が、原点を中心とする半径1の円上にあることを示す。
(2) 原点を中心とする半径1の円上にある点 が、 を満たさないことがあることを示す。
2. 解き方の手順
(1)
点 の座標を とする。 より、 が成り立つ。
よって、
これは原点を中心とする半径1の円の方程式である。
したがって、 を満たす点 は、原点を中心とする半径1の円上にある。ただし、点A,Bは除く。
(2)
点 が原点を中心とする半径1の円上にある、すなわち を満たすとする。
このとき、 が必ずしも成立しないことを示すためには、反例を挙げればよい。
例えば、点 を考えると、点 は原点を中心とする半径1の円上にある。このとき、点 は点 と一致するため、 は定義できない、または である。
あるいは、点 が点 または点 と一致する場合も、 を満たすが、 は定義できない。
他にも、例えば点 を考えると、 を満たす。このとき、、、 より、 となる。
しかし、点 が の場合、これは半径1の円上にないので不適。
点 の場合、は定義できない。
3. 最終的な答え
(1) を満たす点 は、原点を中心とする半径1の円上にある。
(2) 点 は原点を中心とする半径1の円上にあるが、 は定義できないので、 を満たさない。