9個の文字 A, A, A, B, B, B, C, D, E を1列に並べる並べ方について、以下の問いに答えます。 (1) 全ての並べ方の総数を求めます。 (2) CとDが隣り合う並べ方の総数を求めます。 (3) CがDよりも左、かつEがDよりも右にある並べ方の総数を求めます。

確率論・統計学順列組み合わせ場合の数同じものを含む順列
2025/6/1

1. 問題の内容

9個の文字 A, A, A, B, B, B, C, D, E を1列に並べる並べ方について、以下の問いに答えます。
(1) 全ての並べ方の総数を求めます。
(2) CとDが隣り合う並べ方の総数を求めます。
(3) CがDよりも左、かつEがDよりも右にある並べ方の総数を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 全ての並べ方
9個の文字のうち、Aが3個、Bが3個、C, D, Eがそれぞれ1個ずつあります。したがって、並べ方の総数は、同じものを含む順列の公式を用いて計算します。
9!3!3!1!1!1!=9×8×7×6×5×4×3×2×1(3×2×1)×(3×2×1)=9×8×7×5×4=10080\frac{9!}{3!3!1!1!1!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{(3 \times 2 \times 1) \times (3 \times 2 \times 1)} = 9 \times 8 \times 7 \times 5 \times 4 = 10080
(2) CとDが隣り合う並べ方
CとDをひとまとめにして考えます。このとき、CとDの並び順はCDとDCの2通りあります。
CとDをひとまとめにしたものをXとすると、並べるものは A, A, A, B, B, B, E, X の8個です。この並べ方は 8!3!3!1!1!=8×7×6×5×4×3×2×1(3×2×1)×(3×2×1)=8×7×5×4=560\frac{8!}{3!3!1!1!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{(3 \times 2 \times 1) \times (3 \times 2 \times 1)} = 8 \times 7 \times 5 \times 4 = 560 通り。
CとDの並び順が2通りあるので、CとDが隣り合う並べ方は 560×2=1120560 \times 2 = 1120 通り。
(3) CがDよりも左、かつEがDよりも右にある並べ方
C, D, E の並び方は全部で 3!=63! = 6 通りありますが、C, D, E の順番が CDE となるのはそのうちの1通りだけです。
したがって、C, D, E の順番が特定される並べ方は全体の 16\frac{1}{6} となります。
(1)で求めた全ての並べ方は10080通りなので、CがDよりも左にあり、かつEがDよりも右にある並べ方は 100806=1680\frac{10080}{6} = 1680 通り。

3. 最終的な答え

(1) 10080通り
(2) 1120通り
(3) 1680通り

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