$\triangle ABC$ があり、$AB=BC=7$, $CA=6$ である。$BC$ の延長上に $BC=CD$ となる点 $D$ をとる。線分 $AD$ の中点を $E$, $AC$ と $BE$ の交点を $F$ とする。このとき、線分 $BF$ の長さを求める。

幾何学幾何三角形メネラウスの定理チェバの定理余弦定理二等辺三角形
2025/6/1

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC があり、AB=BC=7AB=BC=7, CA=6CA=6 である。BCBC の延長上に BC=CDBC=CD となる点 DD をとる。線分 ADAD の中点を EE, ACACBEBE の交点を FF とする。このとき、線分 BFBF の長さを求める。

2. 解き方の手順

まず、BC=CD=7BC=CD=7である。EEADAD の中点なので、AE=EDAE=ED である。
メネラウスの定理を ACD\triangle ACD と直線 BEBE に適用すると、
CBBDDEEAAFFC=1\frac{CB}{BD} \cdot \frac{DE}{EA} \cdot \frac{AF}{FC} = 1
71411AFFC=1\frac{7}{14} \cdot \frac{1}{1} \cdot \frac{AF}{FC} = 1
12AFFC=1\frac{1}{2} \cdot \frac{AF}{FC} = 1
AFFC=2\frac{AF}{FC} = 2
したがって、AF:FC=2:1AF:FC = 2:1 である。つまり、FF は線分 ACAC2:12:1 に内分する点である。
次に、チェバの定理を ABC\triangle ABC に適用すると、
AEED\frac{AE}{ED}
は使えないので、BCE\triangle BCEでメネラウスの定理を使うことはできない。
FFABC\triangle ABC の内部にあることを利用し、BFBF の長さを求める。
次に、ACAC を底辺とする ABF\triangle ABFCBF\triangle CBF の面積比を考える。AF:FC=2:1AF:FC = 2:1 より、ABF:CBF=2:1\triangle ABF : \triangle CBF = 2:1 である。
BFBFABC\triangle ABC の中線ではないため、中線定理は使えない。
AA から BEBE に下ろした垂線の足を HH とし、点 CC から BEBE に下ろした垂線の足を II とする。
ABF\triangle ABF の面積は 12BFAH\frac{1}{2} \cdot BF \cdot AH, CBF\triangle CBF の面積は 12BFCI\frac{1}{2} \cdot BF \cdot CI なので、AHCI=2\frac{AH}{CI} = 2 である。
ADE\triangle ADE において、BEBEは中線になっているため、中線定理は使えない。
ADC\triangle ADC において、AE=EDAE=EDより、EEADADの中点であり、BEBEは中線である。
ABC\triangle ABCにおいて、AB=BC=7AB=BC=7なので、ABC\triangle ABCは二等辺三角形である。AAからBCBCに垂線を下ろし、その足をMMとする。すると、BM=MC=3BM = MC = 3 である。三平方の定理より、AM=7232=499=40=210AM = \sqrt{7^2-3^2} = \sqrt{49-9} = \sqrt{40} = 2\sqrt{10} である。
余弦定理より、cosC=BC2+CA2AB22BCCA=72+6272276=3684=37\cos C = \frac{BC^2 + CA^2 - AB^2}{2 \cdot BC \cdot CA} = \frac{7^2+6^2-7^2}{2\cdot 7 \cdot 6} = \frac{36}{84} = \frac{3}{7} である。
BFBFの長さを求める。BCF\triangle BCFにおいて、余弦定理より、
BF2=BC2+CF22BCCFcosC=72+2227237=49+412=41BF^2 = BC^2 + CF^2 - 2\cdot BC \cdot CF \cdot \cos C = 7^2 + 2^2 - 2\cdot 7 \cdot 2 \cdot \frac{3}{7} = 49+4 - 12 = 41
BF=41BF = \sqrt{41}

3. 最終的な答え

41\sqrt{41}

「幾何学」の関連問題

複素数平面上の3点 $\alpha = 1 + i$, $\beta = 3 + 2i$, $\gamma$ が正三角形の頂点となるような $\gamma$ を求める。

複素数平面正三角形複素数幾何
2025/6/6

点P(3, -1)に対して、(1) x軸に関して対称な点Q、(2) y軸に関して対称な点R、(3) 原点に関して対称な点Sの座標を求める問題です。

座標対称移動x軸y軸原点
2025/6/6

与えられた4つの点の座標が、それぞれどの象限に位置するかを答える問題です。

座標平面象限座標
2025/6/6

問題は、点P(3, -1)に対して、以下の点の座標を求める問題です。 (1) x軸に関して対称な点Q (2) y軸に関して対称な点R (3) 原点に関して対称な点S

座標平面対称移動点の座標
2025/6/6

(1) 2点(3,1), (-1,4) を通る直線 $l$ のベクトル表示を求める。 (2) 直線 $l$ の法線ベクトルをひとつ求める。 (3) (5,-1)を通り $l$ に垂直な直線 $m$ の...

ベクトル直線ベクトル方程式法線ベクトル対称点距離
2025/6/6

$\alpha$ が鋭角、$\beta$ が鈍角で、$\sin \alpha = \frac{1}{7}$, $\sin \beta = \frac{11}{14}$ のとき、$\cos(\alpha...

三角関数加法定理三角比角度
2025/6/6

$-\frac{\pi}{2} < \theta < 0$ で $\cos \theta = \frac{1}{3}$ が成り立つとき、$\sin \theta$ と $\tan \theta$ の値...

三角関数三角比sincostan
2025/6/6

空間内に4点O, A, B, Cがあり、ベクトル $\overrightarrow{OA}$, $\overrightarrow{OB}$, $\overrightarrow{OC}$ が張る平行六面...

ベクトル空間図形平行六面体体積外積
2025/6/6

3点 $A(1,2,3)$、$B(-1,3,-2)$、$C(0,1,3)$ が与えられています。 (1) ベクトル$\overrightarrow{AB}$ の成分表示を求めます。 (...

ベクトル空間ベクトル重心平行四辺形外積三角形の面積
2025/6/6

$AB = AC = 7$, $BC = 4$ である二等辺三角形 $ABC$ の重心を $G$ とするとき、線分 $AG$ の長さを求める。

三角形二等辺三角形重心三平方の定理
2025/6/5