2次方程式 $x^2 - 2ax - a + 6 = 0$ が異なる2つの実数解を持ち、そのうちの1つが $-1 < x < 1$ の範囲にあり、もう1つが $2 < x < 4$ の範囲にあるような定数 $a$ の値の範囲を求める。

代数学二次方程式解の配置判別式
2025/6/1
## 問題4

1. 問題の内容

2次方程式 x22axa+6=0x^2 - 2ax - a + 6 = 0 が異なる2つの実数解を持ち、そのうちの1つが 1<x<1-1 < x < 1 の範囲にあり、もう1つが 2<x<42 < x < 4 の範囲にあるような定数 aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

2次関数 f(x)=x22axa+6f(x) = x^2 - 2ax - a + 6 を考える。
異なる2つの実数解を持つ条件は、判別式 D>0D > 0 である。
D=(2a)24(1)(a+6)=4a2+4a24=4(a2+a6)=4(a+3)(a2)D = (-2a)^2 - 4(1)(-a+6) = 4a^2 + 4a - 24 = 4(a^2 + a - 6) = 4(a+3)(a-2)
よって、D>0D > 0 より (a+3)(a2)>0(a+3)(a-2) > 0 なので、a<3a < -3 または a>2a > 2
次に、f(1)<0f(-1) < 0f(1)<0f(1) < 0f(2)>0f(2) > 0f(4)>0f(4) > 0 を満たす必要がある。
f(1)=(1)22a(1)a+6=1+2aa+6=a+7<0f(-1) = (-1)^2 - 2a(-1) - a + 6 = 1 + 2a - a + 6 = a + 7 < 0 より a<7a < -7
f(1)=122a(1)a+6=12aa+6=3a+7<0f(1) = 1^2 - 2a(1) - a + 6 = 1 - 2a - a + 6 = -3a + 7 < 0 より a>73a > \frac{7}{3}
f(2)=222a(2)a+6=44aa+6=5a+10>0f(2) = 2^2 - 2a(2) - a + 6 = 4 - 4a - a + 6 = -5a + 10 > 0 より a<2a < 2
f(4)=422a(4)a+6=168aa+6=9a+22>0f(4) = 4^2 - 2a(4) - a + 6 = 16 - 8a - a + 6 = -9a + 22 > 0 より a<229a < \frac{22}{9}
上記全てを満たす aa の範囲を求める。
a<7a < -7 かつ a>73a > \frac{7}{3} は同時に成り立たない。
a>2a > 2 かつ a<2a < 2 は同時に成り立たない。
また、f(1)f(-1)f(1)f(1)の条件,f(2)f(2)f(4)f(4)の条件より,f(1)f(1)<0f(-1)f(1)<0f(2)f(4)<0f(2)f(4)<0を満たす必要がある。
条件より 1<x<1-1 < x < 1の範囲に解を1つ、また、2<x<42 < x < 4の範囲に解を1つ持つ必要がある。
f(2)f(2)f(4)f(4)の符号が異なれば、2<x<42 < x < 4の範囲に解を1つ持つ。f(1)f(-1)f(1)f(1)の符号が異なれば、1<x<1-1 < x < 1の範囲に解を1つ持つ。
しかしD>0D>0の条件より、a<3a<-3またはa>2a>2なので、aaの範囲は存在しないことになる。
別の考え方で解く。
解をα\alpha,β\betaとすると、1<α<1-1<\alpha<1, 2<β<42<\beta<4を満たす。
f(1)f(1)<0f(-1)f(1)<0より、(a+7)(3a+7)<0(a+7)(-3a+7)<0となり、(a+7)(3a7)>0(a+7)(3a-7)>0なので、a<7a<-7またはa>7/3a>7/3
f(2)f(4)<0f(2)f(4)<0より、(5a+10)(9a+22)<0(-5a+10)(-9a+22)<0となり、(5a10)(9a22)<0(5a-10)(9a-22)<0なので、2<a<22/92<a<22/9
a<7a<-7またはa>7/3a>7/3と、2<a<22/92<a<22/9の共通部分は、2<a<22/92<a<22/9
a=2a=2のとき、f(x)=x24x+4=(x2)2=0f(x)=x^2-4x+4=(x-2)^2=0より、x=2x=2(重解)なので不適。
a=22/9a=22/9のとき、f(x)=x244/9x22/9+6=x244/9x+32/9f(x)=x^2-44/9 x - 22/9+6=x^2-44/9 x+32/9となる。

3. 最終的な答え

2<a<2292 < a < \frac{22}{9}

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