三角形ABCにおいて、点P, Q, Rがそれぞれ辺AB, AC, BC上にあり、線分AQ, BP, CRが点Oで交わるとき、以下の線分の長さの比を求めます。 (1) BR : RC (2) BC : CS (3) AO : OR

幾何学チェバの定理メネラウスの定理三角形
2025/6/1

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、点P, Q, Rがそれぞれ辺AB, AC, BC上にあり、線分AQ, BP, CRが点Oで交わるとき、以下の線分の長さの比を求めます。
(1) BR : RC
(2) BC : CS
(3) AO : OR

2. 解き方の手順

(1) BR : RCを求める。
チェバの定理より、
APPBBRRCCQQA=1\frac{AP}{PB} \cdot \frac{BR}{RC} \cdot \frac{CQ}{QA} = 1
与えられた値より、APPB=24=12\frac{AP}{PB} = \frac{2}{4} = \frac{1}{2}CQQA=36=12\frac{CQ}{QA} = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}であるから、
12BRRC12=1\frac{1}{2} \cdot \frac{BR}{RC} \cdot \frac{1}{2} = 1
BRRC=4\frac{BR}{RC} = 4
したがって、BR : RC = 4 : 1
(2) BC : CSを求める。
メネラウスの定理を三角形ARCと直線BSについて適用すると、
CBBRROOAAQQC=1\frac{CB}{BR} \cdot \frac{RO}{OA} \cdot \frac{AQ}{QC} = 1
(1)よりBR : RC = 4 : 1なので、BC : BR = (4+1) : 4 = 5 : 4
CBBR=54\frac{CB}{BR} = \frac{5}{4}
また、AQQC=63=2\frac{AQ}{QC} = \frac{6}{3} = 2なので、
54ROOA2=1\frac{5}{4} \cdot \frac{RO}{OA} \cdot 2 = 1
ROOA=25\frac{RO}{OA} = \frac{2}{5}
したがって、AOOR=52\frac{AO}{OR} = \frac{5}{2}
メネラウスの定理を三角形BCSと直線ARについて適用すると、
BRRCCAASSOOB=1\frac{BR}{RC} \cdot \frac{CA}{AS} \cdot \frac{SO}{OB}=1
BRRC=41\frac{BR}{RC} = \frac{4}{1}
CAAS=63=2\frac{CA}{AS} = \frac{6}{3} = 2
メネラウスの定理を三角形BCSと直線AQについて適用すると、
CQQAAOORRBBC=1\frac{CQ}{QA} \cdot \frac{AO}{OR} \cdot \frac{RB}{BC} = 1
ARRS=1\frac{AR}{RS} = 1
メネラウスの定理を三角形ARSと直線BCについて適用すると、
ACCQQRRBBSSA=1\frac{AC}{CQ}\frac{QR}{RB}\frac{BS}{SA}=1
別の解き方:
メネラウスの定理を三角形BCSと直線AQに対して適用すると、
CQQSSAABBPPC=1\frac{CQ}{QS} \cdot \frac{SA}{AB} \cdot \frac{BP}{PC} = 1
AQQCCRRBBSSC=1\frac{AQ}{QC} \cdot \frac{CR}{RB} \cdot \frac{BS}{SC}=1
AQQC=2\frac{AQ}{QC} = 2
BSSCBCCS\frac{BS}{SC} \cdot \frac{BC}{CS}
BC:CS=12(BR:RC)=4:1BC : CS = \frac{1}{2} \cdot (BR : RC) = 4:1
(3) AO : ORを求める。
AO:OR=5:2AO:OR = 5:2

3. 最終的な答え

(1) BR : RC = 4 : 1
(2) BC : CS = 5 : 3
(3) AO : OR = 5 : 2

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