100個のデータがあり、それぞれの値が5.0と20であるとします。母平均が0であると仮定して、Tの値を求めます。Tはデータの平均と母平均の差をSEで割ったものであり、SEはSDをデータサイズの平方根で割ったものです。

確率論・統計学統計的推測t検定標本平均標準偏差標準誤差
2025/6/2

1. 問題の内容

100個のデータがあり、それぞれの値が5.0と20であるとします。母平均が0であると仮定して、Tの値を求めます。Tはデータの平均と母平均の差をSEで割ったものであり、SEはSDをデータサイズの平方根で割ったものです。

2. 解き方の手順

まず、データの平均を計算します。100個のデータのうち、50個が5.0、50個が20であると仮定します。
データの平均 = (50×5.0)+(50×20)100=250+1000100=1250100=12.5\frac{(50 \times 5.0) + (50 \times 20)}{100} = \frac{250 + 1000}{100} = \frac{1250}{100} = 12.5
次に、データの標準偏差 (SD) を計算します。
まず、データの分散を計算します。
分散 = i=1n(xiμ)2n1\frac{\sum_{i=1}^{n} (x_i - \mu)^2}{n-1}
ここで、μ\mu は平均、 xix_i は各データ点、 nn はデータ数です。
分散 = 50(512.5)2+50(2012.5)21001=50(7.5)2+50(7.5)299=50×56.25+50×56.2599=2812.5+2812.599=56259956.818\frac{50(5 - 12.5)^2 + 50(20 - 12.5)^2}{100 - 1} = \frac{50(-7.5)^2 + 50(7.5)^2}{99} = \frac{50 \times 56.25 + 50 \times 56.25}{99} = \frac{2812.5 + 2812.5}{99} = \frac{5625}{99} \approx 56.818
標準偏差 (SD) = 分散=56.8187.538\sqrt{分散} = \sqrt{56.818} \approx 7.538
次に、標準誤差 (SE) を計算します。
SE = SDデータサイズ=7.538100=7.53810=0.7538\frac{SD}{\sqrt{データサイズ}} = \frac{7.538}{\sqrt{100}} = \frac{7.538}{10} = 0.7538
最後に、Tの値を計算します。
T = データの平均母平均SE=12.500.7538=12.50.753816.58\frac{データの平均 - 母平均}{SE} = \frac{12.5 - 0}{0.7538} = \frac{12.5}{0.7538} \approx 16.58

3. 最終的な答え

Tの値は、約16.58です。

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