関数 $f(x) = 2^{x+1} - 1$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) 関数 $y = f(x)$ の定義域と値域を求める。 (2) 関数 $f(x)$ の逆関数 $f^{-1}(x)$ を求める。 (3) 逆関数 $y = f^{-1}(x)$ の漸近線を、極限の計算を用いて求める。 (4) 元の関数 $y = f(x)$ のグラフを実線で、逆関数 $y = f^{-1}(x)$ のグラフを点線で描く。 (漸近線も破線で描く)

解析学指数関数対数関数逆関数定義域値域漸近線グラフ
2025/6/2

1. 問題の内容

関数 f(x)=2x+11f(x) = 2^{x+1} - 1 について、以下の問いに答える問題です。
(1) 関数 y=f(x)y = f(x) の定義域と値域を求める。
(2) 関数 f(x)f(x) の逆関数 f1(x)f^{-1}(x) を求める。
(3) 逆関数 y=f1(x)y = f^{-1}(x) の漸近線を、極限の計算を用いて求める。
(4) 元の関数 y=f(x)y = f(x) のグラフを実線で、逆関数 y=f1(x)y = f^{-1}(x) のグラフを点線で描く。 (漸近線も破線で描く)

2. 解き方の手順

(1) 関数 y=f(x)=2x+11y = f(x) = 2^{x+1} - 1 の定義域と値域を求める。
* 定義域:指数関数 2x+12^{x+1} は全ての実数 xx で定義されているので、f(x)f(x) の定義域は全ての実数。
* 値域:指数関数 2x+12^{x+1} は常に正の値を取るので、2x+1>02^{x+1} > 0。したがって、2x+11>12^{x+1} - 1 > -1。よって、f(x)>1f(x) > -1。 したがって、f(x)f(x) の値域は y>1y > -1
(2) 関数 f(x)f(x) の逆関数 f1(x)f^{-1}(x) を求める。
* y=2x+11y = 2^{x+1} - 1 とする。
y+1=2x+1y + 1 = 2^{x+1}
log2(y+1)=x+1\log_2(y+1) = x+1
x=log2(y+1)1x = \log_2(y+1) - 1
* xxyy を入れ替えて、逆関数は y=log2(x+1)1y = \log_2(x+1) - 1 。したがって、f1(x)=log2(x+1)1f^{-1}(x) = \log_2(x+1) - 1
(3) 逆関数 y=f1(x)=log2(x+1)1y = f^{-1}(x) = \log_2(x+1) - 1 の漸近線を、極限の計算を用いて求める。
* 対数関数 log2(x+1)\log_2(x+1) が定義されるためには、x+1>0x+1 > 0 である必要がある。したがって、x>1x > -1
xx1-1 に近づくとき、すなわち x1+0x \to -1 + 0 のとき、log2(x+1)\log_2(x+1) \to -\infty
したがって、limx1+0(log2(x+1)1)=\lim_{x \to -1+0} (\log_2(x+1) - 1) = -\infty
* よって、逆関数 y=f1(x)y = f^{-1}(x) の漸近線は x=1x = -1
(4) グラフを描く。
元の関数 y=f(x)=2x+11y=f(x)=2^{x+1}-1 は、xx が増加すると yy も増加する単調増加関数であり、xx \to -\infty のとき y1y \to -1 なので、y=1y=-1 が漸近線となる。
逆関数 y=f1(x)=log2(x+1)1y=f^{-1}(x) = \log_2(x+1) - 1 は、xx が増加すると yy も増加する単調増加関数であり、x1+0x \to -1+0 のとき yy \to -\infty なので、x=1x=-1 が漸近線となる。
グラフは省略します。(元の関数を実線、逆関数を点線、漸近線を破線で描く。)

3. 最終的な答え

(1) 定義域:全ての実数、値域:y>1y > -1
(2) f1(x)=log2(x+1)1f^{-1}(x) = \log_2(x+1) - 1
(3) 漸近線:x=1x = -1
(4) グラフは省略