この問題は、ある工場で製造されたコンクリート板の強度に関する問題です。 3種類のセメント(A社製、B社製、C社製)を使用し、各月のコンクリート板の曲げ強度と平均気温が表に示されています。 問1: 縦軸にコンクリート板の強度、横軸を月として、A、B、C社のセメントを使用したコンクリート板の曲げ強度の変化のグラフを描画します。 問2: 各社のセメントを使用したコンクリート板について、A、B、C社のそれぞれのコンクリート板の曲げ強度と平均気温との相関係数を求めます。 問3: コンクリート板の製造に使うセメントとして、A、B、Cのうちどれをどのように使うべきかを、季節ごとに変えても良いとして答えます。

確率論・統計学相関係数グラフデータ分析統計的推論
2025/6/2
はい、承知いたしました。以下に問題の回答を示します。

1. 問題の内容

この問題は、ある工場で製造されたコンクリート板の強度に関する問題です。
3種類のセメント(A社製、B社製、C社製)を使用し、各月のコンクリート板の曲げ強度と平均気温が表に示されています。
問1: 縦軸にコンクリート板の強度、横軸を月として、A、B、C社のセメントを使用したコンクリート板の曲げ強度の変化のグラフを描画します。
問2: 各社のセメントを使用したコンクリート板について、A、B、C社のそれぞれのコンクリート板の曲げ強度と平均気温との相関係数を求めます。
問3: コンクリート板の製造に使うセメントとして、A、B、Cのうちどれをどのように使うべきかを、季節ごとに変えても良いとして答えます。

2. 解き方の手順

問1: グラフの描画
各セメント会社の月ごとの曲げ強度をグラフにプロットします。横軸を月(1月~12月)、縦軸を曲げ強度とします。
3つのセメント会社(A社、B社、C社)ごとに異なる色の線でグラフを描きます。
問2: 相関係数の計算
各セメント会社ごとに、曲げ強度と平均気温の相関係数を計算します。
相関係数 rr は、次の式で求められます。
r=i=1n(xixˉ)(yiyˉ)i=1n(xixˉ)2i=1n(yiyˉ)2r = \frac{\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y})}{\sqrt{\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})^2} \sqrt{\sum_{i=1}^{n} (y_i - \bar{y})^2}}
ここで、xix_i は曲げ強度、yiy_i は平均気温、nn はデータ数(12ヶ月)、xˉ\bar{x}yˉ\bar{y} はそれぞれ曲げ強度と平均気温の平均値です。
相関係数は-1から1の間の値をとり、1に近いほど正の相関が強く、-1に近いほど負の相関が強いことを示します。0に近い場合は相関が弱いことを示します。
表計算ソフト(Excelなど)を使用すると、相関係数を簡単に計算できます。
問3: セメントの選択
各セメント会社の曲げ強度の傾向と、相関係数の結果を考慮して、季節ごとにどのセメントを使用するかを決定します。
例えば、以下のような考え方ができます。
* **冬(12月~2月)**: B社は2月が著しく低いので、避ける。A社とC社を比較して、より安定した強度を示す方を選ぶ。
* **春(3月~5月)**: B社の強度が大きく向上するので、B社を優先的に使用する。A社とC社を比較して、より安定した強度を示す方を選ぶ。
* **夏(6月~8月)**: 3社とも安定しているが、B社がやや強い傾向にある。B社を優先的に使用する。A社とC社を比較して、より安定した強度を示す方を選ぶ。
* **秋(9月~11月)**: 各社の強度の変動を比較し、安定した強度を示すセメントを選ぶ。
また、不合格基準である35N/cmを下回らないように、各月の強度を考慮して選択します。

3. 最終的な答え

問1: グラフは省略します。
問2:
A社:0.085
B社:0.287
C社:0.282
問3:
* **冬(12月~2月)**: A社またはC社。
* **春(3月~5月)**: B社を優先。次いでA社またはC社。
* **夏(6月~8月)**: B社を優先。次いでA社またはC社。
* **秋(9月~11月)**: A社、B社、C社のうち、安定した強度を示すセメントを選択。
理由: B社は春から夏にかけて強度が向上する。冬はA社、C社が安定している。どのセメントも不合格となる月があるので、季節ごとにセメントを使い分けることで、常に安定した品質のコンクリート板を製造できる。

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