質量0.5kgのラジコンカーが、初速度10.0m/sで正の向きに進んでいた。その後、一定の加速度で加速し、3.0秒後に16.0m/sになった。次に、ブレーキをかけ、一定の加速度で減速し、40m進んで停止した。重力加速度は9.8m/s²とする。この状況下で、加速度、進んだ距離、合力、運動エネルギー、動摩擦力による仕事、動摩擦係数、重力の仕事を求める問題。

応用数学力学運動加速度運動エネルギー仕事動摩擦力ニュートンの法則
2025/3/26

1. 問題の内容

質量0.5kgのラジコンカーが、初速度10.0m/sで正の向きに進んでいた。その後、一定の加速度で加速し、3.0秒後に16.0m/sになった。次に、ブレーキをかけ、一定の加速度で減速し、40m進んで停止した。重力加速度は9.8m/s²とする。この状況下で、加速度、進んだ距離、合力、運動エネルギー、動摩擦力による仕事、動摩擦係数、重力の仕事を求める問題。

2. 解き方の手順

(1) 加速度の計算
加速度 aa は、速度の変化を時間で割ったもの。
a=(vfvi)/ta = (v_f - v_i) / t
ここで、viv_i は初速度(10.0m/s)、vfv_f は最終速度(16.0m/s)、tt は時間(3.0秒)。
a=(16.010.0)/3.0=2.0a = (16.0 - 10.0) / 3.0 = 2.0 m/s²
(2) 加速中の移動距離の計算
等加速度運動の公式 x=vit+(1/2)at2x = v_i t + (1/2) a t^2 を使用。
x=10.0×3.0+(1/2)×2.0×3.02=30.0+9.0=39.0x = 10.0 \times 3.0 + (1/2) \times 2.0 \times 3.0^2 = 30.0 + 9.0 = 39.0 m
(3) 減速中の加速度の計算
vf2=vi2+2axv_f^2 = v_i^2 + 2 a x を使用。ここで、viv_i はブレーキをかけ始めたときの速度(16.0m/s)、vfv_f は最終速度(0m/s)、xx は停止するまでの距離(40m)。
0=16.02+2×a×400 = 16.0^2 + 2 \times a \times 40
a=16.02/(2×40)=256/80=3.2a = -16.0^2 / (2 \times 40) = -256 / 80 = -3.2 m/s²
したがって、加速度は負の向きに3.2m/s²
(4) 合力の計算
ニュートンの第二法則 F=maF = m a を使用。mm は質量(0.5kg)、aa は減速中の加速度の大きさ(3.2m/s²)。
F=0.5×3.2=1.6F = 0.5 \times 3.2 = 1.6 N
(5) 失った運動エネルギーの計算
運動エネルギーの変化 ΔKE=(1/2)mvf2(1/2)mvi2\Delta KE = (1/2) m v_f^2 - (1/2) m v_i^2 を使用。viv_i はブレーキをかけ始めたときの速度(16.0m/s)、vfv_f は最終速度(0m/s)。
ΔKE=(1/2)×0.5×02(1/2)×0.5×16.02=0.25×256=64\Delta KE = (1/2) \times 0.5 \times 0^2 - (1/2) \times 0.5 \times 16.0^2 = -0.25 \times 256 = -64 J
失った運動エネルギーは64 J。
(6) 動摩擦力がした仕事の計算
仕事は運動エネルギーの変化に等しいので、動摩擦力のした仕事は失った運動エネルギーと等しい。
仕事 = 64 J
(7) 動摩擦係数の計算
動摩擦力 Ff=μN=μmgF_f = \mu N = \mu m gNN は垂直抗力、gg は重力加速度)ここで、FfF_f は動摩擦力(1.6N)、mm は質量(0.5kg)、gg は重力加速度(9.8m/s²)。
μ=Ff/(mg)=1.6/(0.5×9.8)=1.6/4.90.33\mu = F_f / (m g) = 1.6 / (0.5 \times 9.8) = 1.6 / 4.9 \approx 0.33
(8) 重力がした仕事の計算
水平面上を運動しているので、重力は運動方向に垂直なため、重力のした仕事は0 J。

3. 最終的な答え

(1) 正 の向きに 2.0 m/s²
(2) 39 m
(3) 負 の向きに 3.2 m/s²
(4) 1.6 N
(5) 64 J
(6) 64 J
(7) 0.33
(8) 0 J

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