自然数 $n$ に対して、$4^n - 1$ が3の倍数であることを数学的帰納法で証明します。

数論数学的帰納法整数の性質倍数
2025/6/2

1. 問題の内容

自然数 nn に対して、4n14^n - 1 が3の倍数であることを数学的帰納法で証明します。

2. 解き方の手順

(1) n=1n=1 のとき、411=34^1 - 1 = 3 となり、3の倍数であるため、成立します。
(2) n=kn=k のとき、4k14^k - 1 が3の倍数であると仮定します。つまり、4k1=3m4^k - 1 = 3m (mは整数) と表せると仮定します。
(3) n=k+1n=k+1 のとき、4k+114^{k+1} - 1 が3の倍数であることを示します。
4k+114^{k+1} - 1 を変形すると、
4k+11=44k1=4(3m+1)1=12m+41=12m+3=3(4m+1)4^{k+1} - 1 = 4 \cdot 4^k - 1 = 4 \cdot (3m + 1) - 1 = 12m + 4 - 1 = 12m + 3 = 3(4m + 1)
4m+14m + 1 は整数であるため、3(4m+1)3(4m+1) は3の倍数です。
したがって、n=k+1n=k+1 のときも 4k+114^{k+1} - 1 は3の倍数であることが示されました。
(4) 以上の(1)~(3)より、数学的帰納法により、すべての自然数 nn に対して 4n14^n - 1 は3の倍数であることが証明されました。

3. 最終的な答え

すべての自然数 nn に対して、4n14^n - 1 は3の倍数である。

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