与えられた命題について、必要条件、十分条件、必要十分条件のいずれに該当するかを答える問題です。 (1) $x=2$ は $x^2 - x - 2 = 0$ であるための条件 (2) 自然数 $n$ が3の倍数であることは、自然数 $n$ が6の倍数であるための条件 (3) $xy + 1 = x + y$ は、$x = 1$ または $y = 1$ であるための条件

代数学命題必要条件十分条件必要十分条件因数分解
2025/6/2

1. 問題の内容

与えられた命題について、必要条件、十分条件、必要十分条件のいずれに該当するかを答える問題です。
(1) x=2x=2x2x2=0x^2 - x - 2 = 0 であるための条件
(2) 自然数 nn が3の倍数であることは、自然数 nn が6の倍数であるための条件
(3) xy+1=x+yxy + 1 = x + y は、x=1x = 1 または y=1y = 1 であるための条件

2. 解き方の手順

(1) x=2x=2 ならば x2x2=0x^2 - x - 2 = 0 が成り立つかどうかを調べます。
x=2x=2x2x2=0x^2 - x - 2 = 0 に代入すると、2222=422=02^2 - 2 - 2 = 4 - 2 - 2 = 0 となり、成り立ちます。
したがって、x=2x=2x2x2=0x^2 - x - 2 = 0 であるための十分条件です。
次に、x2x2=0x^2 - x - 2 = 0 ならば x=2x=2 が成り立つかどうかを調べます。
x2x2=0x^2 - x - 2 = 0 を因数分解すると、(x2)(x+1)=0(x-2)(x+1) = 0 となるので、x=2x=2 または x=1x=-1 となります。
したがって、x2x2=0x^2 - x - 2 = 0x=2x=2 であるための必要条件ではありません(x=1x=-1 でも成り立つため)。
よって、x=2x=2x2x2=0x^2 - x - 2 = 0 であるための十分条件であるが必要条件ではありません。
(2) 自然数 nn が3の倍数であることは、自然数 nn が6の倍数であるための条件を調べます。
nn が6の倍数ならば、nn は3の倍数です。よって、nn が3の倍数であるための必要条件です。
nn が3の倍数でも、nn が6の倍数とは限りません(例えば n=3n=3 )。したがって、nn が3の倍数であるための十分条件ではありません。
よって、自然数 nn が3の倍数であることは、自然数 nn が6の倍数であるための必要条件であるが十分条件ではありません。
(3) xy+1=x+yxy + 1 = x + y は、x=1x = 1 または y=1y = 1 であるための条件を調べます。
x=1x = 1 または y=1y = 1 ならば、xy+1=x+yxy + 1 = x + y が成り立つかどうかを調べます。
x=1x = 1 のとき、y+1=1+yy + 1 = 1 + y となり、成り立ちます。
y=1y = 1 のとき、x+1=x+1x + 1 = x + 1 となり、成り立ちます。
したがって、x=1x=1 または y=1y=1xy+1=x+yxy + 1 = x + y の十分条件です。
次に、xy+1=x+yxy + 1 = x + y ならば、x=1x = 1 または y=1y = 1 が成り立つかどうかを調べます。
xy+1=x+yxy + 1 = x + y を変形すると、xyxy+1=0xy - x - y + 1 = 0
x(y1)(y1)=0x(y - 1) - (y - 1) = 0
(x1)(y1)=0(x - 1)(y - 1) = 0
したがって、x=1x = 1 または y=1y = 1 が成り立ちます。
つまり、xy+1=x+yxy + 1 = x + y は、x=1x = 1 または y=1y = 1 であるための必要条件です。
よって、xy+1=x+yxy + 1 = x + y は、x=1x = 1 または y=1y = 1 であるための必要十分条件です。

3. 最終的な答え

(1) ② 十分条件であるが必要条件でない
(2) ① 必要条件であるが十分条件ではない
(3) ③ 必要十分条件である

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