なめらかな水平面または斜面上を運動する物体に、複数の力が加わっている状況における、加速度 $a$ と垂直抗力 $N$ を求める問題です。各問題ごとに力の大きさ、方向、角度が異なります。

応用数学力学運動方程式ベクトルニュートンの法則
2025/6/3

1. 問題の内容

なめらかな水平面または斜面上を運動する物体に、複数の力が加わっている状況における、加速度 aa と垂直抗力 NN を求める問題です。各問題ごとに力の大きさ、方向、角度が異なります。

2. 解き方の手順

(1) 水平面上を運動する物体に、大きさ F1F_1 の力が水平方向に、大きさ F2F_2 の力が 4545^\circ の角度で働いています。
* 水平方向の運動方程式:ma=F1+F2cos45ma = F_1 + F_2 \cos 45^\circ
* 鉛直方向の力のつりあい:Nmg+F2sin45=0N - mg + F_2 \sin 45^\circ = 0
aa を求めます:
ma=F1+F222ma = F_1 + F_2 \frac{\sqrt{2}}{2}
a=F1m+2F22ma = \frac{F_1}{m} + \frac{\sqrt{2} F_2}{2m}
NN を求めます:
N=mgF2sin45N = mg - F_2 \sin 45^\circ
N=mg22F2N = mg - \frac{\sqrt{2}}{2} F_2
(2) 水平面上を運動する物体に、大きさ F1F_1 の力が水平方向に、同じく大きさ F1F_1 の力が 3030^\circ の角度で働いています。
* 水平方向の運動方程式:ma=F1+F1cos30ma = F_1 + F_1 \cos 30^\circ
* 鉛直方向の力のつりあい:Nmg+F1sin30=0N - mg + F_1 \sin 30^\circ = 0
aa を求めます:
ma=F1+F132ma = F_1 + F_1 \frac{\sqrt{3}}{2}
a=F1m+3F12m=2F1+3F12m=(2+3)F12ma = \frac{F_1}{m} + \frac{\sqrt{3} F_1}{2m} = \frac{2 F_1 + \sqrt{3} F_1}{2m} = \frac{(2 + \sqrt{3})F_1}{2m}
NN を求めます:
N=mgF1sin30N = mg - F_1 \sin 30^\circ
N=mg12F1N = mg - \frac{1}{2} F_1
(3) 傾斜 3030^\circ の斜面上を運動する物体に、斜面に沿って下向きに大きさ FF の力が働いています。
* 斜面に平行な方向の運動方程式:ma=mgsin30+Fma = mg \sin 30^\circ + F
* 斜面に垂直な方向の力のつりあい:Nmgcos30=0N - mg \cos 30^\circ = 0
aa を求めます:
ma=mg12+Fma = mg \frac{1}{2} + F
a=g12+Fm=g2+Fma = g \frac{1}{2} + \frac{F}{m} = \frac{g}{2} + \frac{F}{m}
NN を求めます:
N=mgcos30N = mg \cos 30^\circ
N=mg32N = mg \frac{\sqrt{3}}{2}

3. 最終的な答え

(1) a=F1m+2F22ma = \frac{F_1}{m} + \frac{\sqrt{2} F_2}{2m}N=mg22F2N = mg - \frac{\sqrt{2}}{2} F_2
(2) a=(2+3)F12ma = \frac{(2 + \sqrt{3})F_1}{2m}N=mg12F1N = mg - \frac{1}{2} F_1
(3) a=g2+Fma = \frac{g}{2} + \frac{F}{m}N=32mgN = \frac{\sqrt{3}}{2} mg

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