なめらかな水平面上を運動する2つの物体A, Bが正面衝突する。Aの質量は20kg, 初速度は右向きに2.0m/s, Bの質量は10kg, 初速度は左向きに1.0m/s。反発係数は0.50。衝突後のAとBの速度を求めよ。

応用数学運動量保存則反発係数力学物理
2025/3/27

1. 問題の内容

なめらかな水平面上を運動する2つの物体A, Bが正面衝突する。Aの質量は20kg, 初速度は右向きに2.0m/s, Bの質量は10kg, 初速度は左向きに1.0m/s。反発係数は0.50。衝突後のAとBの速度を求めよ。

2. 解き方の手順

右向きを正とする。
運動量保存則と反発係数の式を立てる。
運動量保存則:
mAvA+mBvB=mAvA+mBvBm_A v_A + m_B v_B = m_A v_A' + m_B v_B'
ここで、mA=20m_A = 20 kg, vA=2.0v_A = 2.0 m/s, mB=10m_B = 10 kg, vB=1.0v_B = -1.0 m/s, vA,vBv_A', v_B' は衝突後のA, Bの速度である。
代入すると、
20×2.0+10×(1.0)=20vA+10vB20 \times 2.0 + 10 \times (-1.0) = 20 v_A' + 10 v_B'
4010=20vA+10vB40 - 10 = 20 v_A' + 10 v_B'
30=20vA+10vB30 = 20 v_A' + 10 v_B'
3=2vA+vB3 = 2 v_A' + v_B' ...(1)
反発係数の式:
e=vBvAvBvAe = - \frac{v_B' - v_A'}{v_B - v_A}
ここで、e=0.50e = 0.50 である。
0.50=vBvA1.02.00.50 = - \frac{v_B' - v_A'}{-1.0 - 2.0}
0.50=vBvA3.00.50 = \frac{v_B' - v_A'}{3.0}
1.5=vBvA1.5 = v_B' - v_A' ...(2)
(1)と(2)の連立方程式を解く。
(1)より、vB=32vAv_B' = 3 - 2 v_A'
これを(2)に代入すると、
1.5=(32vA)vA1.5 = (3 - 2 v_A') - v_A'
1.5=33vA1.5 = 3 - 3 v_A'
3vA=31.5=1.53 v_A' = 3 - 1.5 = 1.5
vA=0.5v_A' = 0.5 m/s
vB=1.5+vA=1.5+0.5=2.0v_B' = 1.5 + v_A' = 1.5 + 0.5 = 2.0 m/s

3. 最終的な答え

物体Aの向き:右
物体Aの速度:0.50 m/s
物体Bの向き:右
物体Bの速度:2.0 m/s

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