問題1は、ベクトル場 $\mathbf{A} = (x^2, 2, z)$ について、原点を中心とする半径 $a$ の球面 $S$ 上での面積分 $\iint_S \mathbf{A} \cdot d\mathbf{S}$ を求める問題です。 問題2は、$\iint_S r^2 \mathbf{A} \cdot d\mathbf{S} = 2 \iiint_V \mathbf{A} \cdot \mathbf{r} dV$ が成り立つとき、選択肢の中から条件を満たすベクトル場 $\mathbf{A}$ を選ぶ問題です。ここで、$S$ は原点を中心とする半径 $a$ の球面、$V$ はその球面で囲まれた領域、$\mathbf{r} = (x, y, z)$, $r=|\mathbf{r}|$ です。
2025/6/3
1. 問題の内容
問題1は、ベクトル場 について、原点を中心とする半径 の球面 上での面積分 を求める問題です。
問題2は、 が成り立つとき、選択肢の中から条件を満たすベクトル場 を選ぶ問題です。ここで、 は原点を中心とする半径 の球面、 はその球面で囲まれた領域、, です。
2. 解き方の手順
問題1:
まず、 であり、ここで は球面 の外向き単位法線ベクトルです。球面のパラメータ表示を とすると、 です。したがって、 となります。球面上の積分なので、 です。
面積分は以下のようになります。
, より、第1項と第2項の積分は0になります。
問題2:
与えられた積分 を満たす を選びます。発散定理を適用すると、 となります。
左辺を考えると、 となります。ここで、 なので となります。
一方、右辺は です。
発散定理より、
よって、 となります。
したがって、 が成り立つ必要があります。
(1) , , . よって . これは成り立ちません。
(2) , , . よって . これは成り立ちません。
(3) , , . よって . これは成り立ちません。
(4) , .
よって . 成り立ちません。
(5) , . . . よって
発散定理を用いて考えると、 で になる場合が考えられます。
3. 最終的な答え
問題1:
問題2: (3)
と仮定する (は定数)。 となる。また、 となる。
積分は、
球座標に変換すると、
したがって、これは条件を満たさない。
答えは(3)
の場合、
与えられた条件は成立しない
正解がない