なめらかな水平面上で、質量0.30kgの物体Aが右向きに4.0m/s、質量0.10kgの物体Bが左向きに6.0m/sで進み、正面衝突する。反発係数が0のとき、衝突後のA, Bの速度を求める。

応用数学力学運動量保存反発係数衝突
2025/3/27

1. 問題の内容

なめらかな水平面上で、質量0.30kgの物体Aが右向きに4.0m/s、質量0.10kgの物体Bが左向きに6.0m/sで進み、正面衝突する。反発係数が0のとき、衝突後のA, Bの速度を求める。

2. 解き方の手順

運動量保存の法則と反発係数の式を用いる。右向きを正とする。
* 運動量保存の法則:
mAvA+mBvB=mAvA+mBvBm_A v_A + m_B v_B = m_A v_A' + m_B v_B'
ここで、mA=0.30 kgm_A = 0.30\text{ kg}, vA=4.0 m/sv_A = 4.0\text{ m/s}, mB=0.10 kgm_B = 0.10\text{ kg}, vB=6.0 m/sv_B = -6.0\text{ m/s}とする。vAv_A'vBv_B' は衝突後のA, Bそれぞれの速度。
0.30×4.0+0.10×(6.0)=0.30vA+0.10vB0.30 \times 4.0 + 0.10 \times (-6.0) = 0.30 v_A' + 0.10 v_B'
1.20.6=0.30vA+0.10vB1.2 - 0.6 = 0.30 v_A' + 0.10 v_B'
0.6=0.30vA+0.10vB0.6 = 0.30 v_A' + 0.10 v_B'
6=3vA+vB6 = 3 v_A' + v_B' …(1)
* 反発係数の式:
e=vAvBvAvBe = - \frac{v_A' - v_B'}{v_A - v_B}
e=0e = 0なので、
0=vAvB4.0(6.0)0 = - \frac{v_A' - v_B'}{4.0 - (-6.0)}
0=vAvB0 = v_A' - v_B'
vA=vBv_A' = v_B' …(2)
式(1)に式(2)を代入する。
6=3vA+vA6 = 3 v_A' + v_A'
6=4vA6 = 4 v_A'
vA=64=1.5 m/sv_A' = \frac{6}{4} = 1.5 \text{ m/s}
したがって、式(2)より vB=1.5 m/sv_B' = 1.5 \text{ m/s}
A, Bともに正の値であるので、右向きに進む。

3. 最終的な答え

(a) 右向き、1.5 m/s
(b) 右向き、1.5 m/s

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