質量1kgの物体を20mの高さから初速度0で自由落下させた。地面に衝突して跳ね返り、5mの高さまで上昇した。重力加速度を10m/s²として、以下の問いに答える。 i) 地面に衝突する直前の速さを求める。 ii) 地面で跳ね返った直後の速さを求める。 iii) 地面から物体に働いた力積の大きさを求める。

応用数学力学運動自由落下力積運動量エネルギー保存
2025/6/3

1. 問題の内容

質量1kgの物体を20mの高さから初速度0で自由落下させた。地面に衝突して跳ね返り、5mの高さまで上昇した。重力加速度を10m/s²として、以下の問いに答える。
i) 地面に衝突する直前の速さを求める。
ii) 地面で跳ね返った直後の速さを求める。
iii) 地面から物体に働いた力積の大きさを求める。

2. 解き方の手順

i) 地面に衝突する直前の速さを求める。
自由落下運動の公式を利用する。
v2v02=2ghv^2 - v_0^2 = 2gh
初速度 v0=0v_0 = 0、重力加速度 g=10m/s2g = 10 \, \text{m/s}^2、落下距離 h=20mh = 20 \, \text{m} であるから、
v2=2×10×20=400v^2 = 2 \times 10 \times 20 = 400
v=400=20m/sv = \sqrt{400} = 20 \, \text{m/s}
ii) 地面で跳ね返った直後の速さを求める。
跳ね返った後の上昇運動を考える。最高点での速度は0である。
v2v02=2ghv^2 - v_0^2 = 2gh
最高点での速度 v=0v = 0、重力加速度 g=10m/s2g = -10 \, \text{m/s}^2(上向きを正とする)、上昇距離 h=5mh = 5 \, \text{m} であるから、
02v02=2×(10)×50^2 - v_0^2 = 2 \times (-10) \times 5
v02=100-v_0^2 = -100
v02=100v_0^2 = 100
v0=100=10m/sv_0 = \sqrt{100} = 10 \, \text{m/s}
iii) 地面から物体に働いた力積の大きさを求める。
力積は運動量の変化に等しい。
J=mvfmviJ = mv_f - mv_i
ここで、m=1kgm = 1 \, \text{kg}viv_i は衝突直前の速度(下向きを正とすると、vi=20m/sv_i = 20 \, \text{m/s})、vfv_f は跳ね返り直後の速度(上向きを正とすると、vf=10m/sv_f = 10 \, \text{m/s})。下向きを正とすると vf=10m/sv_f = -10 \, \text{m/s}
J=1×(10)1×(20)=1020=30kg m/sJ = 1 \times (-10) - 1 \times (20) = -10 - 20 = -30 \, \text{kg m/s}
力積の大きさなので、絶対値を取る。
J=30kg m/s|J| = 30 \, \text{kg m/s}

3. 最終的な答え

i) 20
ii) 10
iii) 30

「応用数学」の関連問題

質量 $m$ [kg]、長さ $L$ [m]の一様な棒を、なめらかな壁とあらい床に立てかけた。壁から受ける垂直抗力を $R$ [N]、床から受ける垂直抗力を $N$ [N]、床から受ける静止摩擦力を ...

力学モーメント静止摩擦力の釣り合い
2025/6/5

点Aと点Bに、振動数が680 Hzの同位相の音源があり、AB間には定在波が生じている。音速は340 m/sである。 (1) 音波の波長を求める。 (2) AとBの中点Mは定在波の腹であるとき、AとBの...

定在波物理音波波長周波数振幅
2025/6/5

図1に描かれた総可変費用 $C(x)$ と限界費用 $C'(x)$ のグラフに関して、「図1に描かれた限界費用のグラフの接線の傾きは $x$ の値によらず一定である」という記述が与えられています。

経済学微分限界費用グラフ解析
2025/6/5

利潤を最大化するように供給数量を決定する企業の総可変費用関数が $C(x) = \frac{1}{8}x^3 - \frac{3}{2}x^2 + \frac{19}{2}x$ で与えられている。x ...

微分価格弾力性経済学限界費用導関数
2025/6/5

定義域が $x>0$ である総可変費用関数が $C(x) = \frac{1}{8}x^3 - \frac{3}{2}x^2 + \frac{19}{2}x$ で与えられているとき、$x > \fra...

経済学微分費用関数限界費用平均可変費用不等式
2025/6/5

平面上の点 $(x, y)$ において、保存力 $\vec{F} = -xy^2\vec{i} - x^2y\vec{j}$ が質点に作用している。このとき、原点を基準とした、点 $(1, 2)$ に...

ベクトル解析ポテンシャル勾配積分保存力
2025/6/5

ある保存力 $\vec{F} = (F_x, F_y, F_z)$ [N] に対して、位置 $\vec{r} = (x, y, z)$ [m] における質量 $m$ [kg] の質点のポテンシャルが ...

偏微分ポテンシャルベクトル力学
2025/6/5

ある旅行会社のバスツアーに関する問題です。参加者の人数を $x$ 名(10以上50以下の整数)、1名あたりの参加料を $a$ 円(12000以上の整数)とし、バスツアーの利益について考えます。利益は参...

利益不等式最大値範囲
2025/6/5

2隻の船 A, B がある。 * 船 B は船 A から見て西に 50 km の位置にある。 * 船 A は北に速さ 20 km/時で航行している。 * 船 B は北東に向かって一定の速さ...

ベクトル相対速度航行座標平面
2025/6/5

13%の食塩水と5%の食塩水を混ぜて400gの食塩水を作ります。その食塩水の濃度が10%以上であるとき、混ぜた5%の食塩水は何g以下になるかを求めます。

濃度不等式文章問題食塩水
2025/6/5