高さ10mから質量100gのボールを自由落下させたところ、床に衝突後5.0mまではね上がった。重力加速度は9.8 m/s²とし、空気抵抗は無視できるとする。$\sqrt{2} = 1.4$とする。 (1) 衝突直前の速さとその時の運動エネルギーを求める。 (2) はね返り係数を求める。 (3) 床に衝突したことによって失われた力学的エネルギーを求める。

応用数学力学運動エネルギー自由落下はね返り係数エネルギー保存の法則
2025/6/3

1. 問題の内容

高さ10mから質量100gのボールを自由落下させたところ、床に衝突後5.0mまではね上がった。重力加速度は9.8 m/s²とし、空気抵抗は無視できるとする。2=1.4\sqrt{2} = 1.4とする。
(1) 衝突直前の速さとその時の運動エネルギーを求める。
(2) はね返り係数を求める。
(3) 床に衝突したことによって失われた力学的エネルギーを求める。

2. 解き方の手順

(1) 衝突直前の速さ
自由落下における物体の速さは、v=2ghv = \sqrt{2gh}で求められる。ここで、ggは重力加速度、hhは落下距離である。
v=2×9.8×10=196=14v = \sqrt{2 \times 9.8 \times 10} = \sqrt{196} = 14 m/s
運動エネルギーは、K=12mv2K = \frac{1}{2}mv^2で求められる。ここで、mmは質量、vvは速さである。質量をkgに変換する必要がある。100g=0.1kg100g = 0.1kg
K=12×0.1×142=12×0.1×196=9.8K = \frac{1}{2} \times 0.1 \times 14^2 = \frac{1}{2} \times 0.1 \times 196 = 9.8 J
(2) はね返り係数
はね返り係数(反発係数)は、e=vve = \frac{v'}{v}で求められる。ここで、vvは衝突直前の速さ、vv'は衝突直後の速さである。
衝突直後の速さを求めるために、高さ5mまで跳ね上がった時の速さを求める。
v=2gh=2×9.8×5=98=72=7×1.4=9.8v' = \sqrt{2gh'} = \sqrt{2 \times 9.8 \times 5} = \sqrt{98} = 7\sqrt{2} = 7 \times 1.4 = 9.8 m/s
e=9.814=7×1.414=1.42=0.7e = \frac{9.8}{14} = \frac{7 \times 1.4}{14} = \frac{1.4}{2} = 0.7
(3) 失われた力学的エネルギー
衝突前の力学的エネルギーは、位置エネルギーU=mghU = mghで求められる。
U=0.1×9.8×10=9.8U = 0.1 \times 9.8 \times 10 = 9.8 J
衝突後の力学的エネルギーは、U=mghU' = mgh'で求められる。
U=0.1×9.8×5=4.9U' = 0.1 \times 9.8 \times 5 = 4.9 J
失われた力学的エネルギーは、UU=9.84.9=4.9U - U' = 9.8 - 4.9 = 4.9 J

3. 最終的な答え

(1) 衝突直前の速さは14 m/s、運動エネルギーは9.8 J
(2) はね返り係数は0.7
(3) 失われた力学的エネルギーは4.9 J

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