実数 $a$ を定数として、方程式 $ae^x - 2x = 0$ の異なる実数解の個数を調べる。ただし、$\lim_{x \to \infty} \frac{x}{e^x} = 0$ であることは既知としてよい。
2025/6/3
1. 問題の内容
実数 を定数として、方程式 の異なる実数解の個数を調べる。ただし、 であることは既知としてよい。
2. 解き方の手順
まず、与えられた方程式を変形する。
(ただし、)
ここで、関数 を定義し、そのグラフを考える。 の導関数を求める。
となる を求めると、 より となる。
の符号を調べると、
- のとき、 なので、 は増加する。
- のとき、 なので、 は減少する。
したがって、 は で極大値をとる。その極大値は、
また、 のとき、 であり、 のとき、 である。
以上より、 のグラフの概形を描くことができる。 のグラフと のグラフの交点の個数が、方程式 の実数解の個数となる。
- のとき、交点は存在しないので、実数解は0個。
- のとき、 が解になるので、実数解は1個。
- のとき、交点は2個存在するので、実数解は2個。
- のとき、交点は1個存在するので、実数解は1個。
- のとき、交点は存在しないので、実数解は0個。
3. 最終的な答え
- のとき、実数解は0個。
- のとき、実数解は1個。
- のとき、実数解は2個。
- のとき、実数解は1個。
- のとき、実数解は0個。