関数 $f(x) = xe^{-x}$ の極大値とその時の $x$ の値を求めます。

解析学微分極大値関数の増減指数関数
2025/6/3

1. 問題の内容

関数 f(x)=xexf(x) = xe^{-x} の極大値とその時の xx の値を求めます。

2. 解き方の手順

* まず、f(x)f(x) の導関数 f(x)f'(x) を計算します。積の微分公式 (uv)=uv+uv(uv)' = u'v + uv' を用います。ここで、u=xu = xv=exv = e^{-x} とすると、u=1u' = 1v=exv' = -e^{-x} となります。
したがって、
f(x)=(x)ex+x(ex)=1ex+x(ex)=exxex=ex(1x)f'(x) = (x)'e^{-x} + x(e^{-x})' = 1 \cdot e^{-x} + x \cdot (-e^{-x}) = e^{-x} - xe^{-x} = e^{-x}(1-x)
* 次に、f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求めます。exe^{-x} は常に正なので、1x=01-x=0 となる xx を求めれば良いです。
1x=01-x = 0
x=1x = 1
x=1x = 1 は極値の候補となる点です。
* x=1x = 1 が実際に極大値を与えることを確認するために、f(x)f'(x) の符号の変化を調べます。
* x<1x < 1 のとき、1x>01-x > 0 なので、f(x)>0f'(x) > 0 となり、f(x)f(x) は増加します。
* x>1x > 1 のとき、1x<01-x < 0 なので、f(x)<0f'(x) < 0 となり、f(x)f(x) は減少します。
したがって、x=1x=1f(x)f'(x) の符号が正から負に変わるため、x=1x=1 は極大値を与える点です。
* 最後に、f(1)f(1) を計算して極大値を求めます。
f(1)=1e1=1ef(1) = 1 \cdot e^{-1} = \frac{1}{e}

3. 最終的な答え

関数 f(x)=xexf(x) = xe^{-x} は、x=1x = 1 で極大値 1e\frac{1}{e} をとります。

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