3点A($\vec{a}$), B($\vec{b}$), C($\vec{c}$)を頂点とする$\triangle$ABCにおいて、辺ABを2:1に内分する点をP, 辺BCを2:5に外分する点をQとする。 (1) 点P, Qの位置ベクトルを$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$を用いて表す。 (2) $\vec{PQ}$を$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$を用いて表す。 (3) $\triangle$CPQの重心Gの位置ベクトルを$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$を用いて表す。

幾何学ベクトル内分点外分点重心空間ベクトル
2025/6/3

1. 問題の内容

3点A(a\vec{a}), B(b\vec{b}), C(c\vec{c})を頂点とする\triangleABCにおいて、辺ABを2:1に内分する点をP, 辺BCを2:5に外分する点をQとする。
(1) 点P, Qの位置ベクトルをa,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}を用いて表す。
(2) PQ\vec{PQ}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}を用いて表す。
(3) \triangleCPQの重心Gの位置ベクトルをa,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}を用いて表す。

2. 解き方の手順

(1) 点P, Qの位置ベクトル
点Pは辺ABを2:1に内分するので、位置ベクトルp\vec{p}
p=1a+2b2+1=13a+23b\vec{p} = \frac{1\vec{a}+2\vec{b}}{2+1} = \frac{1}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}
点Qは辺BCを2:5に外分するので、位置ベクトルq\vec{q}
q=5b+2c25=5b+2c3=53b23c\vec{q} = \frac{-5\vec{b}+2\vec{c}}{2-5} = \frac{-5\vec{b}+2\vec{c}}{-3} = \frac{5}{3}\vec{b} - \frac{2}{3}\vec{c}
(2) PQ\vec{PQ}
PQ=qp=(53b23c)(13a+23b)=13a+(5323)b23c=13a+b23c\vec{PQ} = \vec{q} - \vec{p} = (\frac{5}{3}\vec{b} - \frac{2}{3}\vec{c}) - (\frac{1}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}) = -\frac{1}{3}\vec{a} + (\frac{5}{3} - \frac{2}{3})\vec{b} - \frac{2}{3}\vec{c} = -\frac{1}{3}\vec{a} + \vec{b} - \frac{2}{3}\vec{c}
(3) \triangleCPQの重心Gの位置ベクトル
重心Gの位置ベクトルg\vec{g}
g=c+p+q3=13(c+13a+23b+53b23c)=13(13a+73b+13c)=19a+79b+19c\vec{g} = \frac{\vec{c} + \vec{p} + \vec{q}}{3} = \frac{1}{3}(\vec{c} + \frac{1}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b} + \frac{5}{3}\vec{b} - \frac{2}{3}\vec{c}) = \frac{1}{3}(\frac{1}{3}\vec{a} + \frac{7}{3}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{c}) = \frac{1}{9}\vec{a} + \frac{7}{9}\vec{b} + \frac{1}{9}\vec{c}

3. 最終的な答え

(1) p=13a+23b\vec{p} = \frac{1}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}q=53b23c\vec{q} = \frac{5}{3}\vec{b} - \frac{2}{3}\vec{c}
(2) PQ=13a+b23c\vec{PQ} = -\frac{1}{3}\vec{a} + \vec{b} - \frac{2}{3}\vec{c}
(3) g=19a+79b+19c\vec{g} = \frac{1}{9}\vec{a} + \frac{7}{9}\vec{b} + \frac{1}{9}\vec{c}

「幾何学」の関連問題

三角形ABCにおいて、$AB = 9$, $BC = 6$である。角Bの二等分線と辺CAの交点をDとし、頂点Aにおける外角の二等分線と辺BCの延長との交点をEとする。$AD = 3$であるとき、線分D...

三角形角の二等分線外角の二等分線相似線分の長さ
2025/6/6

正方形を6個並べた図において、$\angle x + \angle y$ の大きさを求める問題です。

角度正方形図形
2025/6/6

直方体ABCD-EFGHにおいて、$AB = \sqrt{3}$, $BC = BF = 1$ とする。 (1) $\cos{\angle AFC}$ と $\triangle AFC$ の面積 $S...

空間図形直方体三角錐余弦定理体積面積
2025/6/6

## 1. 問題の内容

接線円の方程式距離の公式代数
2025/6/6

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=3, BC=6, CD=5, DA=2であるとき、$\cos A$の値を求めよ。

四角形余弦定理角度
2025/6/6

(1) 2点(3,1), (-1,4)を通る直線 $l$ のベクトル表示を求める。 (2) 直線 $l$ の法線ベクトルをひとつ求める。 (3) 点(5,-1)を通り、$l$ に垂直な直線 $m$ の...

ベクトル直線ベクトル方程式法線ベクトル対称点距離の最小化
2025/6/6

以下のベクトル表示された直線を、方程式の形で表す。また、ある点を通る直線と直交する直線の方程式を求める。 (1) $\begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = t \...

ベクトル直線方程式直交ベクトル方程式
2025/6/6

以下の変換を表す行列を求める問題です。 (1) 平面上で点を $x$ 軸に対称な点に移す。 (2) 平面上で点を $y$ 軸に対称な点に移す。 (3) 平面上で点を原点に対称な点に移す。 (4) 平面...

線形代数行列変換回転対称移動
2025/6/6

与えられた直線が、指定された変換によってどのように変化するかを求める問題です。具体的には、以下の6つの問題があります。 (1) 直線 $y = -x + 1$ を $x$ 軸について対称な直線に変換し...

直線対称移動回転移動座標変換
2025/6/6

xy平面上の次の直線のベクトル表示を求める問題です。 (1) $y = -3x + 1$ (2) $y = x + 1$ と直交し、点 $(2, 1)$ を通る直線 (3) x軸とのなす角が $60^...

ベクトル直線ベクトル方程式対称点
2025/6/6