関数 $f(x) = -x^3 + 3x$ において、$x$ が $2$ から $a$ まで変化するときの平均変化率を求め、さらに $a$ を限りなく $2$ に近づけたときの平均変化率の値を求める問題です。

解析学平均変化率極限関数微分
2025/6/3

1. 問題の内容

関数 f(x)=x3+3xf(x) = -x^3 + 3x において、xx22 から aa まで変化するときの平均変化率を求め、さらに aa を限りなく 22 に近づけたときの平均変化率の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、平均変化率の定義に従って計算します。平均変化率は f(a)f(2)a2\frac{f(a) - f(2)}{a - 2} で表されます。
f(a)=a3+3af(a) = -a^3 + 3a
f(2)=23+3(2)=8+6=2f(2) = -2^3 + 3(2) = -8 + 6 = -2
したがって、平均変化率は
(a3+3a)(2)a2=a3+3a+2a2\frac{(-a^3 + 3a) - (-2)}{a - 2} = \frac{-a^3 + 3a + 2}{a - 2}
分子を因数分解します。a=2a=2 を代入すると 00 になるので、分子は (a2)(a-2) を因数に持ちます。
a3+3a+2=(a2)(a2+2a+1)=(a2)(a+1)2-a^3 + 3a + 2 = -(a-2)(a^2 + 2a + 1) = -(a-2)(a+1)^2
よって、平均変化率は
(a2)(a+1)2a2=(a+1)2\frac{-(a-2)(a+1)^2}{a-2} = -(a+1)^2 (ただし、a2a \neq 2)
次に、aa を限りなく 22 に近づけたときの平均変化率の値を求めます。
lima2(a+1)2=(2+1)2=32=9\lim_{a \to 2} -(a+1)^2 = -(2+1)^2 = -3^2 = -9

3. 最終的な答え

平均変化率は a22a1-a^2 - 2a - 1 であり、aa を限りなく 22 に近づけると、この平均変化率の値は 9-9 に限りなく近づきます。
したがって、
ア:1, イ:2, ウ:1
エオ:9
最終解答:
平均変化率は a22a1-a^2 - 2a - 1 であり、aa を限りなく 22 に近づけると、この平均変化率の値は 9-9 に限りなく近づきます。

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