三角形ABCの重心をGとする。辺ABを1:4に内分する点をD、辺BCを4:3に内分する点をEとする。 (1) 3点D, E, Gが一直線上にあることを示す。 (2) DG:GEを求める。

幾何学ベクトル重心内分一直線上
2025/6/3

1. 問題の内容

三角形ABCの重心をGとする。辺ABを1:4に内分する点をD、辺BCを4:3に内分する点をEとする。
(1) 3点D, E, Gが一直線上にあることを示す。
(2) DG:GEを求める。

2. 解き方の手順

(1) 3点D, E, Gが一直線上にあることを示す。
まず、a=OA\vec{a} = \vec{OA}, b=OB\vec{b} = \vec{OB}, c=OC\vec{c} = \vec{OC} とする。
点Dは辺ABを1:4に内分するので、
OD=4a+b5\vec{OD} = \frac{4\vec{a} + \vec{b}}{5}
点Eは辺BCを4:3に内分するので、
OE=3b+4c7\vec{OE} = \frac{3\vec{b} + 4\vec{c}}{7}
点Gは三角形ABCの重心なので、
OG=a+b+c3\vec{OG} = \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3}
DE=OEOD=3b+4c74a+b5=45a+835b+47c\vec{DE} = \vec{OE} - \vec{OD} = \frac{3\vec{b} + 4\vec{c}}{7} - \frac{4\vec{a} + \vec{b}}{5} = -\frac{4}{5}\vec{a} + \frac{8}{35}\vec{b} + \frac{4}{7}\vec{c}
DG=OGOD=a+b+c34a+b5=715a+215b+13c\vec{DG} = \vec{OG} - \vec{OD} = \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3} - \frac{4\vec{a} + \vec{b}}{5} = -\frac{7}{15}\vec{a} + \frac{2}{15}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{c}
DG=kDE\vec{DG} = k\vec{DE}となる実数kが存在することを示せばよい。
715a+215b+13c=k(45a+835b+47c)-\frac{7}{15}\vec{a} + \frac{2}{15}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{c} = k(-\frac{4}{5}\vec{a} + \frac{8}{35}\vec{b} + \frac{4}{7}\vec{c})
a\vec{a}, b\vec{b}, c\vec{c}の係数を比較すると、
715=45k-\frac{7}{15} = -\frac{4}{5}k
215=835k\frac{2}{15} = \frac{8}{35}k
13=47k\frac{1}{3} = \frac{4}{7}k
全ての式から、k=712k = \frac{7}{12}となるので、DG=712DE\vec{DG} = \frac{7}{12}\vec{DE}
よって、3点D, E, Gは一直線上にある。
(2) DG:GEを求める。
DG=712DE\vec{DG} = \frac{7}{12}\vec{DE}より、DG=712DEDG = \frac{7}{12}DE
DE=DG+GEDE = DG + GEだから、DG=712(DG+GE)DG = \frac{7}{12}(DG + GE)
12DG=7DG+7GE12DG = 7DG + 7GE
5DG=7GE5DG = 7GE
DG:GE=7:5DG:GE = 7:5

3. 最終的な答え

(1) 3点D, E, Gは一直線上にある。
(2) DG:GE = 7:5

「幾何学」の関連問題

円Oに内接する三角形ABCにおいて、$\angle ACB = 75^\circ$, $\angle OAC = 30^\circ$である。 $\angle AOC$, $\angle ABC$, $...

三角形角度円周角の定理二等辺三角形正弦定理
2025/6/6

船の速さと線分AHの情報から円Kの半径を求め、船が見えなくなる時間と∠CADの設定から、x, yに関する関係式を求めます。ここで、AC = x, AD = y とし、点Cから点Dまでの移動時間を 21...

三角比余弦定理面積関係式
2025/6/6

点Aから直線lに下ろした垂線の足をHとする。点Bから点Hまでの船の移動時間を $\frac{9}{5}$ 分とし、$tan∠BAH = \frac{1}{4}$ とする。$AH = \frac{12}...

三角比垂線tan速度距離
2025/6/6

点Oを中心とする半径1の円に三角形ABCが内接している。$5 \vec{OA} + 8 \vec{OB} + 7 \vec{OC} = \vec{0}$ が成り立つとき、内積$\vec{OA} \cd...

ベクトル内積三角形面積
2025/6/6

円 $x^2 + y^2 = 10$ 上の点 $(a, -3a)$ における接線の方程式を求める問題です。ただし、$a > 0$ とします。

接線方程式
2025/6/6

円 $x^2 + y^2 = 25$ 上の点 $(4a, 3a)$ における接線の方程式を求める問題です。

接線座標平面方程式
2025/6/6

円 $x^2 + y^2 = 7$ 上の点 $(-2, -\sqrt{3})$ における接線の方程式を求めよ。

接線方程式
2025/6/6

円 $x^2 + y^2 = 25$ 上の点 $(4, -3)$ における接線の方程式を求めます。

接線接線の方程式
2025/6/6

円 $x^2 + y^2 = 36$ 上の点 $(0, -6)$ における接線の方程式を求めよ。

接線座標平面
2025/6/6

点P(3,5)を通り、三角形ABCの面積を二等分する直線の式を求めよ。ただし、A(5,7), B(0,2), C(8,0)である。

三角形面積直線座標平面
2025/6/6