点P(3,5)を通り、三角形ABCの面積を二等分する直線の式を求めよ。ただし、A(5,7), B(0,2), C(8,0)である。

幾何学三角形面積直線座標平面
2025/6/6

1. 問題の内容

点P(3,5)を通り、三角形ABCの面積を二等分する直線の式を求めよ。ただし、A(5,7), B(0,2), C(8,0)である。

2. 解き方の手順

三角形ABCの面積を二等分する直線は、少なくとも一つの頂点を通るか、二つの辺上の点を通る。
今回は点Pを通る直線を求める必要があるため、直線が辺ABまたはACと交わる場合を考える。
まず、三角形ABCの面積を求める。
次に、点Pを通る直線が辺ACと交わる点D、または辺ABと交わる点Eを仮定し、それぞれの面積が三角形ABCの面積の半分になるようなD,Eを求める。
(1) 三角形ABCの面積を求める
点A(5,7), B(0,2), C(8,0)を頂点とする三角形ABCの面積Sは、以下の式で求められる。
S=12(xAxC)(yByA)(xAxB)(yCyA)S = \frac{1}{2} |(x_A - x_C)(y_B - y_A) - (x_A - x_B)(y_C - y_A)|
S=12(58)(27)(50)(07)S = \frac{1}{2} |(5 - 8)(2 - 7) - (5 - 0)(0 - 7)|
S=12(3)(5)(5)(7)S = \frac{1}{2} |(-3)(-5) - (5)(-7)|
S=1215+35S = \frac{1}{2} |15 + 35|
S=1250S = \frac{1}{2} |50|
S=25S = 25
(2) 点P(3,5)を通る直線が辺ACと交わる場合
点Dを辺AC上の点とし、D(x,y)とする。
点Dは線分AC上にあるので、直線AC上の点であり、点Aと点Cの座標から直線ACの式を求める。
直線ACの傾きは、7058=73=73\frac{7 - 0}{5 - 8} = \frac{7}{-3} = -\frac{7}{3}
直線ACの式は、y=73(x8)y = -\frac{7}{3} (x - 8) となる。
y=73x+563y = -\frac{7}{3}x + \frac{56}{3}
三角形APDの面積が三角形ABCの面積の半分であるとき、SAPD=252S_{APD} = \frac{25}{2}となる。
SAPD=12(5x)(57)(35)(7y)S_{APD} = \frac{1}{2} | (5 - x) (5 - 7) - (3 - 5) (7 - y) |
252=12(5x)(2)(2)(7y)\frac{25}{2} = \frac{1}{2} | (5 - x) (-2) - (-2) (7 - y) |
25=10+2x+142y25 = | -10 + 2x + 14 - 2y |
25=2x2y+425 = | 2x - 2y + 4 |
2x2y+4=252x - 2y + 4 = 25 または 2x2y+4=252x - 2y + 4 = -25
2x2y=212x - 2y = 21 または 2x2y=292x - 2y = -29
y=73x+563y = -\frac{7}{3}x + \frac{56}{3} を代入すると、
2x2(73x+563)=212x - 2(-\frac{7}{3}x + \frac{56}{3}) = 21 または 2x2(73x+563)=292x - 2(-\frac{7}{3}x + \frac{56}{3}) = -29
6x+14x112=636x + 14x - 112 = 63 または 6x+14x112=876x + 14x - 112 = -87
20x=17520x = 175 または 20x=2520x = 25
x=17520=354=8.75x = \frac{175}{20} = \frac{35}{4} = 8.75 または x=2520=54=1.25x = \frac{25}{20} = \frac{5}{4} = 1.25
x=8.75x = 8.75のとき、y=73354+563=24512+22412=2112=74y = -\frac{7}{3} * \frac{35}{4} + \frac{56}{3} = \frac{-245}{12} + \frac{224}{12} = \frac{-21}{12} = \frac{-7}{4}
x=1.25x = 1.25のとき、y=7354+563=3512+22412=18912=634y = -\frac{7}{3} * \frac{5}{4} + \frac{56}{3} = \frac{-35}{12} + \frac{224}{12} = \frac{189}{12} = \frac{63}{4}
D(354\frac{35}{4}, 74\frac{-7}{4}), or D(54\frac{5}{4}, 634\frac{63}{4})
(3) 点P(3,5)と点D(54\frac{5}{4}, 634\frac{63}{4})を通る直線の式を求める
傾きは、5634354=206341254=437\frac{5 - \frac{63}{4}}{3 - \frac{5}{4}} = \frac{\frac{20 - 63}{4}}{\frac{12 - 5}{4}} = \frac{-43}{7}
直線の式は、y5=437(x3)y - 5 = -\frac{43}{7} (x - 3)
y=437x+1297+357y = -\frac{43}{7}x + \frac{129}{7} + \frac{35}{7}
y=437x+1647y = -\frac{43}{7}x + \frac{164}{7}

3. 最終的な答え

点P(3,5)を通り、三角形ABCの面積を二等分する直線の式は、y=437x+1647y = -\frac{43}{7}x + \frac{164}{7}である。

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