2つの直線 $x+ay+1=0$ と $ax+(a+2)y+3=0$ が与えられています。定数 $a$ の値を、(1) 2つの直線が平行である場合と、(2) 2つの直線が垂直である場合について、それぞれ求めます。

代数学直線平行垂直連立方程式線形代数
2025/6/3

1. 問題の内容

2つの直線 x+ay+1=0x+ay+1=0ax+(a+2)y+3=0ax+(a+2)y+3=0 が与えられています。定数 aa の値を、(1) 2つの直線が平行である場合と、(2) 2つの直線が垂直である場合について、それぞれ求めます。

2. 解き方の手順

(1) 2つの直線が平行である条件:
2つの直線 a1x+b1y+c1=0a_1x + b_1y + c_1 = 0a2x+b2y+c2=0a_2x + b_2y + c_2 = 0 が平行であるための条件は、
a1a2=b1b2c1c2\frac{a_1}{a_2} = \frac{b_1}{b_2} \ne \frac{c_1}{c_2}
であることです。
与えられた2つの直線 x+ay+1=0x+ay+1=0ax+(a+2)y+3=0ax+(a+2)y+3=0 について、この条件を適用すると、
1a=aa+213\frac{1}{a} = \frac{a}{a+2} \ne \frac{1}{3}
1a=aa+2\frac{1}{a} = \frac{a}{a+2} より、
a2=a+2a^2 = a+2
a2a2=0a^2 - a - 2 = 0
(a2)(a+1)=0(a-2)(a+1) = 0
よって、a=2a = 2 または a=1a = -1
a=2a=2 のとき、1a=12\frac{1}{a} = \frac{1}{2}, aa+2=24=12\frac{a}{a+2} = \frac{2}{4} = \frac{1}{2}, 13\frac{1}{3} なので、1213\frac{1}{2} \ne \frac{1}{3} が成り立ちます。
a=1a=-1 のとき、1a=1\frac{1}{a} = -1, aa+2=11=1\frac{a}{a+2} = \frac{-1}{1} = -1, 13\frac{1}{3} なので、113-1 \ne \frac{1}{3} が成り立ちます。
よって、a=2a=2a=1a=-1 が考えられますが、a=0a=0の場合は、x+ay+1=0x+ay+1=0 に代入すると、x+1=0x+1=0となり、ax+(a+2)y+3=0ax+(a+2)y+3=0 に代入すると2y+3=02y+3=0となり、平行ではありません。
a=2,1a = 2, -1
(2) 2つの直線が垂直である条件:
2つの直線 a1x+b1y+c1=0a_1x + b_1y + c_1 = 0a2x+b2y+c2=0a_2x + b_2y + c_2 = 0 が垂直であるための条件は、
a1a2+b1b2=0a_1a_2 + b_1b_2 = 0
であることです。
与えられた2つの直線 x+ay+1=0x+ay+1=0ax+(a+2)y+3=0ax+(a+2)y+3=0 について、この条件を適用すると、
1a+a(a+2)=01 \cdot a + a \cdot (a+2) = 0
a+a2+2a=0a + a^2 + 2a = 0
a2+3a=0a^2 + 3a = 0
a(a+3)=0a(a+3) = 0
よって、a=0a = 0 または a=3a = -3

3. 最終的な答え

(1) 平行であるとき: a=2,1a = 2, -1
(2) 垂直であるとき: a=0,3a = 0, -3

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