問題は、与えられた複素数を極形式で表すことです。具体的には、以下の3つの複素数について極形式を求めます。 (1) $z = \frac{1}{2}$ (2) $z = \frac{1-i}{1+i}$ (3) $z = -4(\cos(\frac{\pi}{6}) + i\sin(\frac{\pi}{6}))$

代数学複素数極形式複素数の計算
2025/6/3

1. 問題の内容

問題は、与えられた複素数を極形式で表すことです。具体的には、以下の3つの複素数について極形式を求めます。
(1) z=12z = \frac{1}{2}
(2) z=1i1+iz = \frac{1-i}{1+i}
(3) z=4(cos(π6)+isin(π6))z = -4(\cos(\frac{\pi}{6}) + i\sin(\frac{\pi}{6}))

2. 解き方の手順

(1) z=12z = \frac{1}{2} の場合:
この複素数は実数なので、偏角は0です。絶対値は12\frac{1}{2}です。したがって、
z=12(cos(0)+isin(0))z = \frac{1}{2}(\cos(0) + i\sin(0))
(2) z=1i1+iz = \frac{1-i}{1+i} の場合:
まず、分母を実数化するために、分子と分母に1i1-iをかけます。
z=(1i)(1i)(1+i)(1i)=12i+i21i2=12i11(1)=2i2=iz = \frac{(1-i)(1-i)}{(1+i)(1-i)} = \frac{1 - 2i + i^2}{1 - i^2} = \frac{1 - 2i - 1}{1 - (-1)} = \frac{-2i}{2} = -i
この複素数は純虚数なので、偏角はπ2-\frac{\pi}{2}です。絶対値は1です。したがって、
z=1(cos(π2)+isin(π2))z = 1(\cos(-\frac{\pi}{2}) + i\sin(-\frac{\pi}{2}))
もしくは
z=1(cos(3π2)+isin(3π2))z = 1(\cos(\frac{3\pi}{2}) + i\sin(\frac{3\pi}{2}))
(3) z=4(cos(π6)+isin(π6))z = -4(\cos(\frac{\pi}{6}) + i\sin(\frac{\pi}{6})) の場合:
z=4(cos(π6)+isin(π6))=4(cos(π6)isin(π6))z = -4(\cos(\frac{\pi}{6}) + i\sin(\frac{\pi}{6})) = 4(-\cos(\frac{\pi}{6}) - i\sin(\frac{\pi}{6})).
ここで、cos(θ)=cos(θ+π)-\cos(\theta) = \cos(\theta + \pi)sin(θ)=sin(θ+π)-\sin(\theta) = \sin(\theta + \pi)の関係を利用すると、
z=4(cos(π6+π)+isin(π6+π))=4(cos(7π6)+isin(7π6))z = 4(\cos(\frac{\pi}{6} + \pi) + i\sin(\frac{\pi}{6} + \pi)) = 4(\cos(\frac{7\pi}{6}) + i\sin(\frac{7\pi}{6}))

3. 最終的な答え

(1) z=12(cos(0)+isin(0))z = \frac{1}{2}(\cos(0) + i\sin(0))
(2) z=1(cos(π2)+isin(π2))z = 1(\cos(-\frac{\pi}{2}) + i\sin(-\frac{\pi}{2})) または z=1(cos(3π2)+isin(3π2))z = 1(\cos(\frac{3\pi}{2}) + i\sin(\frac{3\pi}{2}))
(3) z=4(cos(7π6)+isin(7π6))z = 4(\cos(\frac{7\pi}{6}) + i\sin(\frac{7\pi}{6}))

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