長さ2m、幅60mm、高さ30mmの長方形断面を持つ軟鋼製の柱について、両端が固定されている場合の座屈荷重と座屈応力を求めます。縦弾性係数は206GPaとします。
2025/6/3
1. 問題の内容
長さ2m、幅60mm、高さ30mmの長方形断面を持つ軟鋼製の柱について、両端が固定されている場合の座屈荷重と座屈応力を求めます。縦弾性係数は206GPaとします。
2. 解き方の手順
1. 断面二次モーメント$I_0$を計算します。長方形断面なので、$I_0 = \frac{bh^3}{12}$で求められます。問題文中の計算を参考に、$b = 60 \text{mm}$, $h = 30 \text{mm}$ と読み替えて計算すると、
2. 断面二次半径$k_0$を計算します。$k_0 = \sqrt{\frac{I_0}{A}}$で求められます。ここで、$A$は断面積で、$A = 60 \times 30 = 1800 \text{ mm}^2$です。したがって、
3. 細長比を計算します。細長比は$\frac{l}{k_0}$で求められます。ここで、$l$は柱の長さで、2m = 2000mmです。
細長比 =
4. 両端固定の条件におけるオイラーの式を適用して座屈荷重$W$を計算します。両端固定の場合、$n = 4$です。縦弾性係数$E = 206 \text{GPa} = 206000 \text{N/mm}^2$、長さ$l = 2000 \text{mm}$を用いて、
5. 座屈応力$\sigma$を計算します。$\sigma = \frac{W}{A}$で求められます。
3. 最終的な答え
座屈荷重: 274.9 kN
座屈応力: 152.7 MPa