問題2の(1)の極限 $\lim_{x\to+0} x^x$ を求める問題です。

解析学極限ロピタルの定理指数関数対数関数
2025/6/4

1. 問題の内容

問題2の(1)の極限 limx+0xx\lim_{x\to+0} x^x を求める問題です。

2. 解き方の手順

limx+0xx\lim_{x\to+0} x^x を求めるために、まず y=xxy = x^x とおき、両辺の自然対数をとります。
logy=log(xx)=xlogx\log y = \log (x^x) = x \log x
次に、limx+0xlogx\lim_{x\to+0} x \log x を求めます。これは不定形 0()0 \cdot (-\infty) なので、logx1/x\frac{\log x}{1/x} と変形して、ロピタルの定理を適用します。
limx+0xlogx=limx+0logx1/x\lim_{x\to+0} x \log x = \lim_{x\to+0} \frac{\log x}{1/x}
ここで、ロピタルの定理を適用すると、
limx+0logx1/x=limx+01/x1/x2=limx+0(x)=0\lim_{x\to+0} \frac{\log x}{1/x} = \lim_{x\to+0} \frac{1/x}{-1/x^2} = \lim_{x\to+0} (-x) = 0
したがって、limx+0logy=0\lim_{x\to+0} \log y = 0 となります。 指数関数は連続なので、
limx+0y=limx+0elogy=elimx+0logy=e0=1\lim_{x\to+0} y = \lim_{x\to+0} e^{\log y} = e^{\lim_{x\to+0} \log y} = e^0 = 1

3. 最終的な答え

limx+0xx=1\lim_{x\to+0} x^x = 1

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