鉄心の比透磁率が 2000、円環の平均半径が $5 \times 10^{-2} m$、断面積が $1 \times 10^{-3} m^2$ で巻き数が 2500 のトロイダルコイルの磁気抵抗 $R_m$ を求める。

応用数学電磁気学磁気抵抗トロイダルコイル透磁率物理
2025/6/4

1. 問題の内容

鉄心の比透磁率が 2000、円環の平均半径が 5×102m5 \times 10^{-2} m、断面積が 1×103m21 \times 10^{-3} m^2 で巻き数が 2500 のトロイダルコイルの磁気抵抗 RmR_m を求める。

2. 解き方の手順

磁気抵抗 RmR_m は次の式で与えられます。
Rm=lμSR_m = \frac{l}{\mu S}
ここで、ll は磁路長、SS は断面積、μ\mu は透磁率です。
まず磁路長 ll を求めます。平均半径が r=5×102mr = 5 \times 10^{-2} m の円環なので、磁路長は
l=2πr=2π×(5×102)=π×101ml = 2 \pi r = 2 \pi \times (5 \times 10^{-2}) = \pi \times 10^{-1} m
次に透磁率 μ\mu を求めます。比透磁率 μr\mu_r は 2000 なので、真空の透磁率 μ0=4π×107H/m\mu_0 = 4 \pi \times 10^{-7} H/m を用いて、
μ=μrμ0=2000×(4π×107)=8π×104H/m\mu = \mu_r \mu_0 = 2000 \times (4 \pi \times 10^{-7}) = 8 \pi \times 10^{-4} H/m
最後に、磁気抵抗 RmR_m を求めます。断面積は S=1×103m2S = 1 \times 10^{-3} m^2 なので、
Rm=lμS=π×101(8π×104)×(1×103)=1018×107=18×106=0.125×106=1.25×105A/WbR_m = \frac{l}{\mu S} = \frac{\pi \times 10^{-1}}{(8 \pi \times 10^{-4}) \times (1 \times 10^{-3})} = \frac{10^{-1}}{8 \times 10^{-7}} = \frac{1}{8} \times 10^6 = 0.125 \times 10^6 = 1.25 \times 10^5 A/Wb

3. 最終的な答え

1.25×105A/Wb1.25 \times 10^5 A/Wb

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