確率変数 $X$ は $1, 2, 3, 4, 5, 6$ のいずれかの値を取り、$X=1$ となる確率が $x$、$X=2$ となる確率が $y$ である。$X$ の確率分布が表で与えられており、$X$ の期待値が 4 であるとき、$X$ の分散を求める問題。

確率論・統計学確率変数期待値分散確率分布連立方程式
2025/6/4

1. 問題の内容

確率変数 XX1,2,3,4,5,61, 2, 3, 4, 5, 6 のいずれかの値を取り、X=1X=1 となる確率が xxX=2X=2 となる確率が yy である。XX の確率分布が表で与えられており、XX の期待値が 4 であるとき、XX の分散を求める問題。

2. 解き方の手順

まず、確率の合計が 1 であることから、次の式が成り立つ。
x+y+2x+y+4x+y+2x=1x + y + 2x + y + 4x + y + 2x = 1
これを整理すると、
9x+3y=19x + 3y = 1
次に、期待値が 4 であることから、次の式が成り立つ。
1x+2y+32x+4y+5(4x+y)+62x=41 \cdot x + 2 \cdot y + 3 \cdot 2x + 4 \cdot y + 5 \cdot (4x + y) + 6 \cdot 2x = 4
これを整理すると、
x+2y+6x+4y+20x+5y+12x=4x + 2y + 6x + 4y + 20x + 5y + 12x = 4
39x+11y=439x + 11y = 4
連立方程式を解く。
9x+3y=19x + 3y = 1 (1)
39x+11y=439x + 11y = 4 (2)
(1) ×11\times 11 - (2) ×3\times 3 より、
99x+33y(117x+33y)=111299x + 33y - (117x + 33y) = 11 - 12
18x=1-18x = -1
x=118x = \frac{1}{18}
これを(1)に代入して、
9118+3y=19 \cdot \frac{1}{18} + 3y = 1
12+3y=1\frac{1}{2} + 3y = 1
3y=123y = \frac{1}{2}
y=16y = \frac{1}{6}
次に、E[X2]E[X^2] を計算する。
E[X2]=12x+22y+322x+42y+52(4x+y)+622xE[X^2] = 1^2 \cdot x + 2^2 \cdot y + 3^2 \cdot 2x + 4^2 \cdot y + 5^2 \cdot (4x+y) + 6^2 \cdot 2x
=x+4y+18x+16y+25(4x+y)+72x= x + 4y + 18x + 16y + 25(4x+y) + 72x
=x+4y+18x+16y+100x+25y+72x= x + 4y + 18x + 16y + 100x + 25y + 72x
=191x+45y= 191x + 45y
x=118,y=16x = \frac{1}{18}, y = \frac{1}{6} を代入して、
E[X2]=191118+4516=19118+13518=32618=1639E[X^2] = 191 \cdot \frac{1}{18} + 45 \cdot \frac{1}{6} = \frac{191}{18} + \frac{135}{18} = \frac{326}{18} = \frac{163}{9}
分散 V[X]=E[X2](E[X])2=E[X2]42=163916=16391449=199V[X] = E[X^2] - (E[X])^2 = E[X^2] - 4^2 = \frac{163}{9} - 16 = \frac{163}{9} - \frac{144}{9} = \frac{19}{9}

3. 最終的な答え

199\frac{19}{9}

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