ある高さのビルの屋上から、鉛直上向きに速さ $9.8 \ m/s$ で小球を投げ上げたところ、3.0秒後に地面に達した。重力加速度の大きさを $9.8 \ m/s^2$ として、以下の問いに答えよ。 (1) 小球を投げ上げてから最高点に達するまでの時間と、屋上から最高点までの高さを求めよ。 (2) 小球が地面に達する直前の速さを求めよ。 (3) 地面からのビルの高さを求めよ。

応用数学物理力学等加速度運動自由落下運動の法則
2025/6/4
## 数学の問題を解きます。

1. 問題の内容

ある高さのビルの屋上から、鉛直上向きに速さ 9.8 m/s9.8 \ m/s で小球を投げ上げたところ、3.0秒後に地面に達した。重力加速度の大きさを 9.8 m/s29.8 \ m/s^2 として、以下の問いに答えよ。
(1) 小球を投げ上げてから最高点に達するまでの時間と、屋上から最高点までの高さを求めよ。
(2) 小球が地面に達する直前の速さを求めよ。
(3) 地面からのビルの高さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 最高点では速度が0になることを利用する。鉛直上向きを正とする。
等加速度運動の公式 v=v0+atv = v_0 + at を用いる。ここで、vv は最高点での速度(0 m/s0 \ m/s)、v0v_0 は初速度(9.8 m/s9.8 \ m/s)、aa は加速度(9.8 m/s2-9.8 \ m/s^2)である。時間を tt とすると、
0=9.89.8t0 = 9.8 - 9.8t
これを解くと、
t=1.0 st = 1.0 \ s
屋上から最高点までの高さ hh は、等加速度運動の公式 h=v0t+12at2h = v_0t + \frac{1}{2}at^2 を用いる。
h=9.8×1.0+12×(9.8)×1.02h = 9.8 \times 1.0 + \frac{1}{2} \times (-9.8) \times 1.0^2
h=9.84.9=4.9 mh = 9.8 - 4.9 = 4.9 \ m
(2) 小球が地面に達する直前の速度 vv を求める。等加速度運動の公式 v=v0+atv = v_0 + at を用いる。ここで、v0v_0 は初速度(9.8 m/s9.8 \ m/s)、aa は加速度(9.8 m/s2-9.8 \ m/s^2)、tt は時間(3.0 s3.0 \ s)である。
v=9.8+(9.8)×3.0v = 9.8 + (-9.8) \times 3.0
v=9.829.4=19.6 m/sv = 9.8 - 29.4 = -19.6 \ m/s
速度の大きさは 19.6 m/s19.6 \ m/s
(3) 地面からのビルの高さを求める。初速度 v0=9.8 m/sv_0 = 9.8 \ m/s、時間 t=3.0 st = 3.0 \ s、加速度 a=9.8 m/s2a = -9.8 \ m/s^2 として、変位 yy を求める。
y=v0t+12at2y = v_0t + \frac{1}{2}at^2
y=9.8×3.0+12×(9.8)×3.02y = 9.8 \times 3.0 + \frac{1}{2} \times (-9.8) \times 3.0^2
y=29.44.9×9=29.444.1=14.7 my = 29.4 - 4.9 \times 9 = 29.4 - 44.1 = -14.7 \ m
したがって、地面からのビルの高さは 14.7 m14.7 \ m である。

3. 最終的な答え

(1) 最高点に達するまでの時間: 1.0 s1.0 \ s、屋上から最高点までの高さ: 4.9 m4.9 \ m
(2) 地面に達する直前の速さ: 19.6 m/s19.6 \ m/s
(3) 地面からのビルの高さ: 14.7 m14.7 \ m

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