地面から初速度 19.6 m/s で鉛直上向きに小球を投げ上げた。重力加速度の大きさを 9.8 m/s² とする。以下の問いに答える。 (1) 地上 14.7 m の点を小球が通り過ぎるのは何秒後か。 (2) 小球が最高点に達するまでの時間は何秒か。 (3) 最高点の高さは何 m か。 (4) 小球が再び地面に落ちてくるまでの時間と、そのときの速度をそれぞれ求めよ。

応用数学力学等加速度運動二次方程式物理
2025/6/4
以下に問題の解答を示します。

1. 問題の内容

地面から初速度 19.6 m/s で鉛直上向きに小球を投げ上げた。重力加速度の大きさを 9.8 m/s² とする。以下の問いに答える。
(1) 地上 14.7 m の点を小球が通り過ぎるのは何秒後か。
(2) 小球が最高点に達するまでの時間は何秒か。
(3) 最高点の高さは何 m か。
(4) 小球が再び地面に落ちてくるまでの時間と、そのときの速度をそれぞれ求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 鉛直上向きを正とし、時刻 tt における小球の高さを yy とする。
等加速度運動の公式より、
y=v0t12gt2y = v_0 t - \frac{1}{2} g t^2
ここに、y=14.7y = 14.7, v0=19.6v_0 = 19.6, g=9.8g = 9.8 を代入すると、
14.7=19.6t12×9.8×t214.7 = 19.6t - \frac{1}{2} \times 9.8 \times t^2
14.7=19.6t4.9t214.7 = 19.6t - 4.9t^2
4.9t219.6t+14.7=04.9t^2 - 19.6t + 14.7 = 0
t24t+3=0t^2 - 4t + 3 = 0
(t1)(t3)=0(t - 1)(t - 3) = 0
t=1,3t = 1, 3
したがって、1 秒後と 3 秒後。
(2) 最高点では速度が 0 となる。
等加速度運動の公式より、
v=v0gtv = v_0 - gt
ここに、v=0v = 0, v0=19.6v_0 = 19.6, g=9.8g = 9.8 を代入すると、
0=19.69.8t0 = 19.6 - 9.8t
9.8t=19.69.8t = 19.6
t=2t = 2
したがって、2 秒後。
(3) 等加速度運動の公式より、
y=v0t12gt2y = v_0 t - \frac{1}{2} g t^2
ここに、v0=19.6v_0 = 19.6, t=2t = 2, g=9.8g = 9.8 を代入すると、
y=19.6×212×9.8×22y = 19.6 \times 2 - \frac{1}{2} \times 9.8 \times 2^2
y=39.219.6y = 39.2 - 19.6
y=19.6y = 19.6
したがって、19.6 m。
(4) 再び地面に落ちるまでの時間:
投げ上げた位置に戻るので、変位は0となる。
0=v0t12gt20 = v_0 t - \frac{1}{2} g t^2
0=19.6t12×9.8×t20 = 19.6t - \frac{1}{2} \times 9.8 \times t^2
0=19.6t4.9t20 = 19.6t - 4.9t^2
0=t(19.64.9t)0 = t(19.6 - 4.9t)
t=0,19.64.9=4t = 0, \frac{19.6}{4.9} = 4
したがって、4 秒後。
そのときの速度:
v=v0gtv = v_0 - gt
ここに、v0=19.6v_0 = 19.6, t=4t = 4, g=9.8g = 9.8 を代入すると、
v=19.69.8×4v = 19.6 - 9.8 \times 4
v=19.639.2v = 19.6 - 39.2
v=19.6v = -19.6
したがって、-19.6 m/s (下向き)。

3. 最終的な答え

(1) 1 秒後と 3 秒後
(2) 2 秒後
(3) 19.6 m
(4) 4 秒後、-19.6 m/s (下向き)

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