海面から 29.4 m の高さから小球を初速度 24.5 m/s で鉛直上向きに投げ上げた。重力加速度の大きさを 9.8 m/s² とする。以下の問いに答えよ。 (1) 小球を投げ上げてから、海に落ちるまでの時間はいくらか。 (2) 小球が海面に達する直前の速さはいくらか。 (3) 海面から最高点までの高さはいくらか。

応用数学力学運動等加速度運動物理
2025/6/4

1. 問題の内容

海面から 29.4 m の高さから小球を初速度 24.5 m/s で鉛直上向きに投げ上げた。重力加速度の大きさを 9.8 m/s² とする。以下の問いに答えよ。
(1) 小球を投げ上げてから、海に落ちるまでの時間はいくらか。
(2) 小球が海面に達する直前の速さはいくらか。
(3) 海面から最高点までの高さはいくらか。

2. 解き方の手順

(1) 小球を投げ上げてから海に落ちるまでの時間
まず、鉛直上向きを正として、等加速度運動の公式を利用する。
変位 xx、初速度 v0v_0、加速度 aa、時間 tt の関係は以下で表される。
x=v0t+12at2x = v_0 t + \frac{1}{2} a t^2
今回の場合、初期位置を海面から 29.4 m の高さとし、最終位置を海面 (高さ 0 m) とするので、変位は -29.4 m となる。初速度は 24.5 m/s、加速度は重力加速度の負の値である -9.8 m/s² となる。
したがって、
29.4=24.5t12×9.8t2-29.4 = 24.5 t - \frac{1}{2} \times 9.8 t^2
29.4=24.5t4.9t2-29.4 = 24.5 t - 4.9 t^2
4.9t224.5t29.4=04.9 t^2 - 24.5 t - 29.4 = 0
両辺を 4.9 で割ると、
t25t6=0t^2 - 5t - 6 = 0
(t6)(t+1)=0(t - 6)(t + 1) = 0
t=6,1t = 6, -1
時間は負の値を取らないので、t=6t = 6 s となる。
(2) 小球が海面に達する直前の速さ
等加速度運動の公式 v=v0+atv = v_0 + at を利用する。
v=24.5+(9.8)×6v = 24.5 + (-9.8) \times 6
v=24.558.8v = 24.5 - 58.8
v=34.3v = -34.3 m/s
速さなので絶対値を取り、34.3 m/s となる。
(3) 海面から最高点までの高さ
最高点では速度が 0 になる。
v2v02=2axv^2 - v_0^2 = 2ax を利用する。
0224.52=2×(9.8)×x0^2 - 24.5^2 = 2 \times (-9.8) \times x
600.25=19.6x-600.25 = -19.6 x
x=600.2519.6=30.625x = \frac{600.25}{19.6} = 30.625 m
これは、初めの位置から最高点までの変位なので、海面からの高さは
29.4+30.625=60.02529.4 + 30.625 = 60.025 m となる。

3. 最終的な答え

(1) 6 s
(2) 34.3 m/s
(3) 60.025 m

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