与えられた二つの式が示す状態を、図と文章を用いて説明せよ。 a) $A \cdot B < 0$ b) $F = -C \times D$ (ただし、$C$ と $D$ の向きは異なるとする)

応用数学ベクトル内積外積物理
2025/6/4

1. 問題の内容

与えられた二つの式が示す状態を、図と文章を用いて説明せよ。
a) AB<0A \cdot B < 0
b) F=C×DF = -C \times D (ただし、CCDD の向きは異なるとする)

2. 解き方の手順

a) 式 AB<0A \cdot B < 0 について
これはベクトル AA とベクトル BB の内積が負であることを意味します。ベクトルの内積は次のように定義されます。
AB=ABcosθA \cdot B = |A| |B| \cos{\theta}
ここで、A|A|B|B| はそれぞれのベクトルの大きさ、θ\theta は二つのベクトルがなす角です。内積が負になるためには、cosθ\cos{\theta} が負である必要があります。cosθ\cos{\theta} が負になるのは、90<θ18090^{\circ} < \theta \le 180^{\circ} の範囲です。つまり、AABB がなす角が直角よりも大きく、一直線状(反平行)を含む状態を表します。
図としては、ベクトル AA とベクトル BB を始点を同じにして描き、そのなす角が 9090^{\circ} より大きいことを示す図が適切です。
b) 式 F=C×DF = -C \times D について
これはベクトル FF がベクトル CC とベクトル DD の外積の負のベクトルであることを意味します。外積はベクトル積とも呼ばれ、C×DC \times D で得られるベクトルは、CCDD の両方に垂直なベクトルとなります。具体的には、右手の法則に従って、人差し指を CC の方向、中指を DD の方向に向けると、親指の方向が C×DC \times D の方向となります。F=C×DF = -C \times D なので、FF の方向は C×DC \times D の方向と逆向きになります。
図としては、ベクトル CC とベクトル DD を描き、それらを含む平面に対して垂直な方向に、C×DC \times D のベクトルを描き、それと反対方向に FF のベクトルを描くのが適切です。

3. 最終的な答え

a) AB<0A \cdot B < 0 は、ベクトル AA とベクトル BB がなす角が 9090^{\circ} よりも大きく、180180^{\circ} 以下の状態を示します。つまり、AABB は鈍角をなしています。
b) F=C×DF = -C \times D は、ベクトル FF がベクトル CC とベクトル DD の外積ベクトル C×DC \times D と反対の方向を向いていることを示します。ベクトル FF はベクトル CC とベクトル DD が作る平面に垂直で、向きは右ねじの法則に従う C×DC \times D の向きと逆です。

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