与えられた二つの式が示す状態を、図と文章を用いて説明せよ。 a) $A \cdot B < 0$ b) $F = -C \times D$ (ただし、$C$ と $D$ の向きは異なるとする)
2025/6/4
1. 問題の内容
与えられた二つの式が示す状態を、図と文章を用いて説明せよ。
a)
b) (ただし、 と の向きは異なるとする)
2. 解き方の手順
a) 式 について
これはベクトル とベクトル の内積が負であることを意味します。ベクトルの内積は次のように定義されます。
ここで、 と はそれぞれのベクトルの大きさ、 は二つのベクトルがなす角です。内積が負になるためには、 が負である必要があります。 が負になるのは、 の範囲です。つまり、 と がなす角が直角よりも大きく、一直線状(反平行)を含む状態を表します。
図としては、ベクトル とベクトル を始点を同じにして描き、そのなす角が より大きいことを示す図が適切です。
b) 式 について
これはベクトル がベクトル とベクトル の外積の負のベクトルであることを意味します。外積はベクトル積とも呼ばれ、 で得られるベクトルは、 と の両方に垂直なベクトルとなります。具体的には、右手の法則に従って、人差し指を の方向、中指を の方向に向けると、親指の方向が の方向となります。 なので、 の方向は の方向と逆向きになります。
図としては、ベクトル とベクトル を描き、それらを含む平面に対して垂直な方向に、 のベクトルを描き、それと反対方向に のベクトルを描くのが適切です。
3. 最終的な答え
a) は、ベクトル とベクトル がなす角が よりも大きく、 以下の状態を示します。つまり、 と は鈍角をなしています。
b) は、ベクトル がベクトル とベクトル の外積ベクトル と反対の方向を向いていることを示します。ベクトル はベクトル とベクトル が作る平面に垂直で、向きは右ねじの法則に従う の向きと逆です。