三角形ABCがあり、$AB = \sqrt{13}$ cm, $BC = 6$ cm, $CA = 5$ cmである。点Aから辺BCに垂線を下ろし、交点をHとする。 (1) $BH = x$ cmとするとき、2つの直角三角形ABH, ACHに三平方の定理を用いて、$AH^2$をxの式で2通りに表すことにより、$x$の値を求める。ただし、$0 < x < 6$とする。 (2) 三角形ABCを直線BCを軸として1回転させてできる立体の体積を求める。ただし、円周率は$\pi$とする。

幾何学三平方の定理三角形円錐体積
2025/6/4

1. 問題の内容

三角形ABCがあり、AB=13AB = \sqrt{13} cm, BC=6BC = 6 cm, CA=5CA = 5 cmである。点Aから辺BCに垂線を下ろし、交点をHとする。
(1) BH=xBH = x cmとするとき、2つの直角三角形ABH, ACHに三平方の定理を用いて、AH2AH^2をxの式で2通りに表すことにより、xxの値を求める。ただし、0<x<60 < x < 6とする。
(2) 三角形ABCを直線BCを軸として1回転させてできる立体の体積を求める。ただし、円周率はπ\piとする。

2. 解き方の手順

(1)
直角三角形ABHにおいて、三平方の定理より
AH2=AB2BH2=(13)2x2=13x2AH^2 = AB^2 - BH^2 = (\sqrt{13})^2 - x^2 = 13 - x^2
直角三角形ACHにおいて、CH=BCBH=6xCH = BC - BH = 6 - xより、三平方の定理より
AH2=AC2CH2=52(6x)2=25(3612x+x2)=11+12xx2AH^2 = AC^2 - CH^2 = 5^2 - (6-x)^2 = 25 - (36 - 12x + x^2) = -11 + 12x - x^2
したがって、
13x2=11+12xx213 - x^2 = -11 + 12x - x^2
12x=2412x = 24
x=2x = 2
(2)
三角形ABCを直線BCを軸として回転させると、底面が共通の2つの円錐ができる。
AHは共通の底面の半径となる。
AH2=13x2=1322=9AH^2 = 13 - x^2 = 13 - 2^2 = 9
AH=3AH = 3
底面積は S=πAH2=9πS = \pi AH^2 = 9\pi
BHを底面とする円錐の高さはBH=2BH = 2なので、体積は
V1=13S×BH=13×9π×2=6πV_1 = \frac{1}{3} S \times BH = \frac{1}{3} \times 9\pi \times 2 = 6\pi
CHを底面とする円錐の高さはCH=BCBH=62=4CH = BC - BH = 6 - 2 = 4なので、体積は
V2=13S×CH=13×9π×4=12πV_2 = \frac{1}{3} S \times CH = \frac{1}{3} \times 9\pi \times 4 = 12\pi
求める立体の体積は
V=V1+V2=6π+12π=18πV = V_1 + V_2 = 6\pi + 12\pi = 18\pi

3. 最終的な答え

(1) x=2x = 2
(2) 18π18\pi

「幾何学」の関連問題

問題は3つあります。 (1) $0 < \alpha < \frac{\pi}{2}$, $\frac{\pi}{2} < \beta < \pi$, $\cos \alpha = \frac{3}{...

三角関数三角比加法定理直線の傾き
2025/6/6

平行六面体ABCD-PQRSにおいて、三角形BDPの重心をGとする。3点A, G, Rが一直線上にある理由を「$\vec{AR} = \bigcirc \vec{AG}$が成り立つから」の形で答える問...

ベクトル空間ベクトル重心一直線上平行六面体
2025/6/6

四面体OABCにおいて、$\overrightarrow{OA}=\vec{a}$、$\overrightarrow{OB}=\vec{b}$、$\overrightarrow{OC}=\vec{c}...

ベクトル空間ベクトル四面体重心内分点
2025/6/6

問題文は全部で5つあります。 (1) 2点A(2,1), B(5,-2)から等距離にあるx軸上の点の座標を求める。 (2) 2点A(2,1), B(-3,2)から等距離にあるy軸上の点の座標を求める。...

座標平面距離内分点外分点中点対称点
2025/6/6

与えられた条件を満たす直線の方程式を求める問題です。 (1) 点(1, -3)を通り、$x$軸に平行な直線。 (2) 点(-4, 4)を通り、直線$3x - 2y + 7 = 0$に垂直な直線。 (3...

直線方程式傾き垂直接線
2025/6/6

与えられた図のグラフA, B, Cのうち、関数 $y = -\sqrt{-2x}$ のグラフはどれかを答える問題です。

グラフ関数のグラフ平方根定義域値域象限
2025/6/6

与えられた図において、ベクトル $\vec{a}$ と平行なベクトルを特定し、そのベクトルを $\vec{a}$ を用いて表す。

ベクトル平行ベクトルの演算
2025/6/6

平行四辺形ABCDにおいて、ベクトル$\overrightarrow{AB}$とベクトル$\overrightarrow{BC}$の内積を求めよ。

ベクトル内積平行四辺形三角関数
2025/6/6

縦、横、高さが $a, b, c$ の直方体において、$a, b, c$ の関係が次のとき、直方体の各面を赤、青、黄、緑、白、黒の6色すべてを用いて塗る方法は何通りあるか。 (1) $a = b = ...

直方体立方体場合の数順列円順列色の塗り分け
2025/6/6

3つの平行な直線 $p, q, r$ があり、2つの直線 $a, b$ がこれらの直線と交わっています。直線 $a$ と $p, q, r$ の交点をそれぞれ $A, B, C$ とし、直線 $b$ ...

平行線線分の比相似
2025/6/6