与えられた回路について、以下の問題を解く。 (1) 網目 $M_1$ と $M_2$ に対するキルヒホッフの電圧則 (KVL) 方程式を求める。 (2) 節点 $a$ に対するキルヒホッフの電流則 (KCL) 方程式を求める。 (3) $E_a = 2$ [V], $E_b = -7$ [V], $R_1 = 5$ [Ω], $R_2 = 2$ [Ω], $R_3 = 3$ [Ω] のときの $i_3$ の値を求める。

応用数学回路解析キルヒホッフの法則連立方程式
2025/6/4
## 回答

1. 問題の内容

与えられた回路について、以下の問題を解く。
(1) 網目 M1M_1M2M_2 に対するキルヒホッフの電圧則 (KVL) 方程式を求める。
(2) 節点 aa に対するキルヒホッフの電流則 (KCL) 方程式を求める。
(3) Ea=2E_a = 2 [V], Eb=7E_b = -7 [V], R1=5R_1 = 5 [Ω], R2=2R_2 = 2 [Ω], R3=3R_3 = 3 [Ω] のときの i3i_3 の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 網目 M1M_1M2M_2 に対する KVL 方程式
* **網目 M1M_1**
電源 EaE_a 、抵抗 R1R_1R3R_3 を含む閉回路について、電圧降下の合計は 0 である。電流の向きを考慮すると、以下の式が得られる。
EaR1i1R3i3=0E_a - R_1 i_1 - R_3 i_3 = 0
* **網目 M2M_2**
電源 EbE_b 、抵抗 R2R_2R3R_3 を含む閉回路について、電圧降下の合計は 0 である。電流の向きを考慮すると、以下の式が得られる。
EbR2i2+R3i3=0-E_b - R_2 i_2 + R_3 i_3 = 0
(2) 節点 aa に対する KCL 方程式
節点 aa に流れ込む電流の合計は、流れ出す電流の合計と等しい。したがって、以下の式が得られる。
i1=i2+i3i_1 = i_2 + i_3
(3) i3i_3 の値の算出
上記で得られた KVL 方程式と KCL 方程式を連立させて i3i_3 の値を求める。
* KVL 方程式を整理する。
R1i1+R3i3=EaR_1 i_1 + R_3 i_3 = E_a
R2i2R3i3=EbR_2 i_2 - R_3 i_3 = -E_b
* KCL 方程式を代入する。i1=i2+i3i_1 = i_2 + i_3 を最初の KVL 方程式に代入する。
R1(i2+i3)+R3i3=EaR_1 (i_2 + i_3) + R_3 i_3 = E_a
R1i2+(R1+R3)i3=EaR_1 i_2 + (R_1 + R_3) i_3 = E_a
* 連立方程式を解く。
R1i2+(R1+R3)i3=EaR_1 i_2 + (R_1 + R_3) i_3 = E_a
R2i2R3i3=EbR_2 i_2 - R_3 i_3 = -E_b
i2i_2 を消去するために、1つ目の式に R2R_2 を、2つ目の式に R1R_1 を掛ける。
R1R2i2+R2(R1+R3)i3=R2EaR_1 R_2 i_2 + R_2 (R_1 + R_3) i_3 = R_2 E_a
R1R2i2R1R3i3=R1EbR_1 R_2 i_2 - R_1 R_3 i_3 = -R_1 E_b
1つ目の式から2つ目の式を引く。
[R2(R1+R3)+R1R3]i3=R2Ea+R1Eb[R_2 (R_1 + R_3) + R_1 R_3] i_3 = R_2 E_a + R_1 E_b
[R1R2+R2R3+R1R3]i3=R2Ea+R1Eb[R_1 R_2 + R_2 R_3 + R_1 R_3] i_3 = R_2 E_a + R_1 E_b
i3=R2Ea+R1EbR1R2+R2R3+R1R3i_3 = \frac{R_2 E_a + R_1 E_b}{R_1 R_2 + R_2 R_3 + R_1 R_3}
* 値を代入する。
i3=22+5(7)52+23+53=43510+6+15=3131=1i_3 = \frac{2 \cdot 2 + 5 \cdot (-7)}{5 \cdot 2 + 2 \cdot 3 + 5 \cdot 3} = \frac{4 - 35}{10 + 6 + 15} = \frac{-31}{31} = -1 [A]

3. 最終的な答え

i3=1i_3 = -1 [A]

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