$\triangle OAB$ において、$\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB}$ とする。実数 $s$, $t$ が $s+t = \frac{1}{3}$, $s \geq 0$, $t \geq 0$ を満たすとき、点 $P$ の存在範囲を求めよ。

幾何学ベクトル点の存在範囲線分内分
2025/6/5

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、OP=sOA+tOB\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB} とする。実数 ss, tts+t=13s+t = \frac{1}{3}, s0s \geq 0, t0t \geq 0 を満たすとき、点 PP の存在範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、s+t=13s+t=\frac{1}{3} より、t=13st=\frac{1}{3}-s である。これを OP\overrightarrow{OP} の式に代入すると、
\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + (\frac{1}{3}-s)\overrightarrow{OB} = s\overrightarrow{OA} - s\overrightarrow{OB} + \frac{1}{3}\overrightarrow{OB} = s(\overrightarrow{OA} - \overrightarrow{OB}) + \frac{1}{3}\overrightarrow{OB}
となる。
ここで、OAOB=BA\overrightarrow{OA}-\overrightarrow{OB} = \overrightarrow{BA} であるから、
\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{BA} + \frac{1}{3}\overrightarrow{OB}
となる。これは、ss が変化すると、点 PP は点 BB を起点とするベクトル BA\overrightarrow{BA} の方向に動くことを意味する。また、 s0s \geq 0 かつ t0t \geq 0 より 0s130 \leq s \leq \frac{1}{3} である。
そこで、13OB=OC \frac{1}{3} \overrightarrow{OB} = \overrightarrow{OC} となる点 CC をとる。すると、
\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{BA} + \overrightarrow{OC} = \overrightarrow{OC} + s\overrightarrow{BA}
この式は、点 PP は点 CC からベクトル BA\overrightarrow{BA}ss 倍だけ移動した点であることを表す。
ss の範囲は 0s130 \leq s \leq \frac{1}{3} であるから、点 CC から BA\overrightarrow{BA} の方向に13BA\frac{1}{3} \overrightarrow{BA} だけ進んだ点を DD とすると、点 PP は線分 CDCD 上に存在する。
ここで、OD=OC+13BA=13OB+13(OAOB)=13OA \overrightarrow{OD} = \overrightarrow{OC} + \frac{1}{3} \overrightarrow{BA} = \frac{1}{3} \overrightarrow{OB} + \frac{1}{3} (\overrightarrow{OA}-\overrightarrow{OB}) = \frac{1}{3} \overrightarrow{OA} である。
したがって、13OA=OE \frac{1}{3} \overrightarrow{OA} = \overrightarrow{OE} となる点 EE をとると、OD=OE \overrightarrow{OD} = \overrightarrow{OE} であるから、DDEE は同じ点である。
また、OC=13OB \overrightarrow{OC} = \frac{1}{3} \overrightarrow{OB} である。
以上より、点 PP の存在範囲は、線分 OCOC と線分 OEOE である。ここで、EE は線分 OAOA1:21:2 に内分する点であり、CC は線分 OBOB1:21:2 に内分する点である。従って、点 PP の存在範囲は線分 ECEC である。

3. 最終的な答え

点Pの存在範囲は、線分OAを1:2に内分する点をE、線分OBを1:2に内分する点をCとするとき、線分ECである。

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