三角形ABCにおいて、角Bの二等分線が辺ACと交わる点をD、角Cの二等分線が辺ABと交わる点をEとします。BC=a, CA=b, AB=cとしたとき、線分BEとCDの長さをa, b, cで表しなさい。

幾何学三角形角の二等分線角の二等分線定理線分の長さ余弦定理
2025/6/5

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、角Bの二等分線が辺ACと交わる点をD、角Cの二等分線が辺ABと交わる点をEとします。BC=a, CA=b, AB=cとしたとき、線分BEとCDの長さをa, b, cで表しなさい。

2. 解き方の手順

まず、角の二等分線の性質を利用します。
角Bの二等分線BDについて、AD:DC = AB:BC = c:a です。
したがって、AC = b より、
AD=cc+abAD = \frac{c}{c+a}b
DC=ac+abDC = \frac{a}{c+a}b
次に、角Cの二等分線CEについて、AE:EB = AC:BC = b:a です。
したがって、AB = c より、
AE=ba+bcAE = \frac{b}{a+b}c
EB=aa+bcEB = \frac{a}{a+b}c
ここで、角の二等分線の長さの公式を利用します。
三角形ABCにおいて、角Bの二等分線BDの長さは、
BD2=ABBCADDCBD^2 = AB \cdot BC - AD \cdot DC
です。
BD2=acbcc+aabc+a=acabc2(a+c)2BD^2 = ac - \frac{bc}{c+a} \cdot \frac{ab}{c+a} = ac - \frac{abc^2}{(a+c)^2}
同様に、三角形ABCにおいて、角Cの二等分線CEの長さは、
CE2=ACBCAEEBCE^2 = AC \cdot BC - AE \cdot EB
です。
CE2=abbca+baca+b=ababc2(a+b)2CE^2 = ab - \frac{bc}{a+b} \cdot \frac{ac}{a+b} = ab - \frac{abc^2}{(a+b)^2}
与えられた問題では、線分の長さBEとCDを求める必要があるので、角の二等分線の長さの公式は使いません。
角の二等分線の性質を用いて、まず線分AE, EB, AD, DCの長さを計算します。
AE=bca+bAE = \frac{bc}{a+b}
EB=aca+bEB = \frac{ac}{a+b}
AD=bca+cAD = \frac{bc}{a+c}
DC=aba+cDC = \frac{ab}{a+c}
次に、三角形BECと三角形BDCについて考えます。
三角形BECにおいて、BEは角Bの二等分線なので、BE=2acs(sb)a+cBE = \frac{2\sqrt{acs(s-b)}}{a+c} (s=(a+b+c)/2)となりますが、今回は不要です。
三角形CDBにおいて、CD=aba+cCD = \frac{ab}{a+c}です。
三角形BECにおいて、以下の式よりBEの長さを求めます。
BEを求めるために、余弦定理を使います。
cosB=c2+a2b22ac\cos B = \frac{c^2 + a^2 - b^2}{2ac}
CBE=B2\angle CBE = \frac{B}{2}なので、
CE2=a2+(aca+b)22a(aca+b)cosBCE^2 = a^2 + (\frac{ac}{a+b})^2 - 2a(\frac{ac}{a+b})cos B
CE2=a2+(aca+b)22a(aca+b)c2+a2b22acCE^2 = a^2 + (\frac{ac}{a+b})^2 - 2a(\frac{ac}{a+b}) \frac{c^2 + a^2 - b^2}{2ac}
CE2=a2+(aca+b)2(aa+b)(c2+a2b2)CE^2 = a^2 + (\frac{ac}{a+b})^2 - (\frac{a}{a+b}) (c^2 + a^2 - b^2)
三角形CBDにおいて、以下の式よりCDの長さを求めます。
cosC=b2+a2c22ab\cos C = \frac{b^2 + a^2 - c^2}{2ab}
BCD=C2\angle BCD = \frac{C}{2}なので、
CD2=a2+(aba+c)22a(aba+c)cosCCD^2 = a^2 + (\frac{ab}{a+c})^2 - 2a(\frac{ab}{a+c})cos C
CD2=a2+(aba+c)22a(aba+c)b2+a2c22abCD^2 = a^2 + (\frac{ab}{a+c})^2 - 2a(\frac{ab}{a+c}) \frac{b^2 + a^2 - c^2}{2ab}
CD2=a2+(aba+c)2(aa+c)(b2+a2c2)CD^2 = a^2 + (\frac{ab}{a+c})^2 - (\frac{a}{a+c}) (b^2 + a^2 - c^2)
角の二等分線定理より、
BE=2accos(B2)a+cBE = \frac{2ac\cos(\frac{B}{2})}{a+c}
CD=2abcos(C2)a+bCD = \frac{2ab\cos(\frac{C}{2})}{a+b}

3. 最終的な答え

BE=aca+bBE = \frac{ac}{a+b}
CD=aba+cCD = \frac{ab}{a+c}

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