与えられた2つのベクトル演算に関する式について、その意味を説明する問題です。 a) $\vec{A} \cdot \vec{B} < 0$ b) $(\vec{A} + \vec{B}) \times \vec{C} = \vec{A} \times \vec{C} + \vec{B} \times \vec{C}$
2025/6/5
1. 問題の内容
与えられた2つのベクトル演算に関する式について、その意味を説明する問題です。
a)
b)
2. 解き方の手順
a) 内積に関する式
ベクトル とベクトル の内積は、以下の式で定義されます。
ここで、 および はそれぞれベクトル と の大きさであり、 はベクトル と のなす角です。
ということは、 を意味します。ベクトルの大きさは常に正なので、 となります。 となるのは、 のときです。つまり、ベクトル とベクトル のなす角が直角より大きく、180度以下のとき、内積は負になります。
b) 外積に関する式
この式は、外積の分配法則を表しています。外積はベクトル積とも呼ばれ、ベクトル と の外積 は、 と の両方に垂直なベクトルであり、その大きさは で与えられます (は と のなす角)。
式 は、ベクトル和 とベクトル の外積が、 と の外積、および と の外積の和に等しいことを意味します。これは外積演算が分配法則を満たすことを示しています。
3. 最終的な答え
a) は、ベクトル とベクトル のなす角 が であることを意味します。つまり、 と がなす角は鈍角です。
b) は、外積演算が分配法則を満たすことを意味します。