中心C、半径5の円Oと、円Oと共有点を持たない直線lがある。点Cを通りlに垂直な直線(円Oの直径を含む直線)と、円Oとの交点をA,Bとし、lとの交点をDとする(AD > BDとする)。点Dから円Oに接線を引き、接点をEとし、A,B,E以外の円周上の点Fにおける円Oの接線とlとの交点をGとする。 (1) $DE$, $FG$を求める。また$FG$とある値との大小関係を求める。 (2) 線分$FG$の長さの最小値が12であるとき、ある長さを求め、またある三角形と相似な三角形を求め、比の値を求め、ある線分の長さを求める。

幾何学接線相似三平方の定理
2025/6/5

1. 問題の内容

中心C、半径5の円Oと、円Oと共有点を持たない直線lがある。点Cを通りlに垂直な直線(円Oの直径を含む直線)と、円Oとの交点をA,Bとし、lとの交点をDとする(AD > BDとする)。点Dから円Oに接線を引き、接点をEとし、A,B,E以外の円周上の点Fにおける円Oの接線とlとの交点をGとする。
(1) DEDE, FGFGを求める。またFGFGとある値との大小関係を求める。
(2) 線分FGFGの長さの最小値が12であるとき、ある長さを求め、またある三角形と相似な三角形を求め、比の値を求め、ある線分の長さを求める。

2. 解き方の手順

(1)
DEDEについて、DEDEは点Dから円Oへの接線であるから、DE2=DBDADE^2 = DB \cdot DAが成り立つ。また、DA=DC+CA=DC+5DA = DC + CA = DC + 5DB=DCCB=DC5DB = DC - CB = DC - 5であるから、DE2=(DC5)(DC+5)=DC225DE^2 = (DC-5)(DC+5) = DC^2 - 25
ここで、DC=DE2+EC2DC = \sqrt{DE^2 + EC^2}EC=5EC = 5であるから、DE2=DC225=(5+CD)225=25+10CD+CD225DE^2 = DC^2 - 25 = (5+CD)^2 - 25 = 25+10CD+CD^2-25。したがって、DE2=CD2+10CDDE^2 = CD^2 + 10CDより、DE=DC225=DC252DE = \sqrt{DC^2 - 25} = \sqrt{DC^2 - 5^2}.
点Fにおける円Oの接線とlとの交点をGとするとき、FGFGは点Gから円Oへの接線であるから、FG2=GBGAFG^2 = GB \cdot GAが成り立つ。また、GA=GC+CA=GC+5GA = GC + CA = GC + 5GB=GCCB=GC5GB = GC - CB = GC - 5であるから、FG2=(GC5)(GC+5)=GC225FG^2 = (GC-5)(GC+5) = GC^2 - 25。したがって、FG=GC225=GC252FG = \sqrt{GC^2 - 25} = \sqrt{GC^2 - 5^2}.
点FがA,B,E以外のどこにあっても、FGDEFG \ge DEが成り立つ。
ゆえに,DE=CD225DE = \sqrt{CD^2-25}, FG=GC225FG=\sqrt{GC^2-25}
(2)
FGFGの最小値は、点FがEに近づくほど小さくなり、FGFGの最小値はDEDEとなる。
したがって、線分FGFGの長さの最小値が12であるとき、DE=12DE=12DE2=DC225=144DE^2 = DC^2 - 25 = 144DC2=169DC^2 = 169, DC=13DC = 13.
CI=DCDI=DC0=135=8CI = DC - DI = DC - 0 = 13-5 = 8となる.
また、このとき、DBE\triangle DBECDE\triangle CDEは相似である。CDE=DBE\angle CDE = \angle DBEが成り立つ。
AEBE=ADBD=13+5135=188=94\frac{AE}{BE} = \frac{AD}{BD} = \frac{13+5}{13-5} = \frac{18}{8} = \frac{9}{4}.
AE=9405=18105AE = \frac{9\sqrt{40}}{5} = \frac{18\sqrt{10}}{5}.

3. 最終的な答え

(1) DE=CD225,FG=CG225,FGDEDE = \sqrt{CD^2 - 25}, FG = \sqrt{CG^2 - 25}, FG \ge DE
(2) CD=13,DBECD = 13, \triangle DBECDE\triangle CDEが相似である。AEBE=94\frac{AE}{BE} = \frac{9}{4}. AE=18105AE = \frac{18\sqrt{10}}{5}.

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