$\triangle ABC$ があり、$AB=9, BC=12, CA=15$ である。$\triangle ABC$ の外接円を $O$ とする。辺 $BC$ 上に点 $P$ をとり、線分 $AP$ の延長と円 $O$ との交点を $Q$ とし、$Q$ における円 $O$ の接線と辺 $AB$ の延長との交点を $R$ とする。 (1) 円 $O$ の直径を求めよ。 (2) $BR=6$ のとき、線分 $QR$ の長さを求めよ。 (3) $BP=9$ のとき、線分 $PQ$ の長さを求めよ。

幾何学三角形外接円方べきの定理直角三角形相似円周角接線
2025/6/5

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC があり、AB=9,BC=12,CA=15AB=9, BC=12, CA=15 である。ABC\triangle ABC の外接円を OO とする。辺 BCBC 上に点 PP をとり、線分 APAP の延長と円 OO との交点を QQ とし、QQ における円 OO の接線と辺 ABAB の延長との交点を RR とする。
(1) 円 OO の直径を求めよ。
(2) BR=6BR=6 のとき、線分 QRQR の長さを求めよ。
(3) BP=9BP=9 のとき、線分 PQPQ の長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 円 OO の直径を求める。
AB=9,BC=12,CA=15AB=9, BC=12, CA=15 より、AB2+BC2=92+122=81+144=225=152=CA2AB^2 + BC^2 = 9^2 + 12^2 = 81 + 144 = 225 = 15^2 = CA^2 であるから、ABC\triangle ABCB=90\angle B = 90^\circ の直角三角形である。
したがって、円 OO の直径は CACA に等しい。
(2) BR=6BR=6 のとき、線分 QRQR の長さを求める。
方べきの定理より、RQ2=RBRA=RB(RB+BA)=6(6+9)=615=90RQ^2 = RB \cdot RA = RB \cdot (RB + BA) = 6 \cdot (6 + 9) = 6 \cdot 15 = 90 であるから、RQ=90=310RQ = \sqrt{90} = 3\sqrt{10}
(3) BP=9BP=9 のとき、線分 PQPQ の長さを求める。
RQRQ は円 OO の接線であるから、RQB=RAB=QAB\angle RQB = \angle RAB = \angle QAB
RQB\triangle RQBRAB\triangle RAB において、R\angle R は共通であるから、RQBRAB\triangle RQB \sim \triangle RAB
よって、RA:RQ=RQ:RBRA : RQ = RQ : RB より、RQ2=RARBRQ^2 = RA \cdot RB となる。
また、PQA\triangle PQAPBC\triangle PBC について、P\angle P は共通であり、PQA=PCB\angle PQA = \angle PCB (円周角)なので PQAPCB\triangle PQA \sim \triangle PCB
よって、PA:PC=PQ:PBPA : PC = PQ : PB となるから、PAPB=PQPCPA \cdot PB = PQ \cdot PC
(1)よりABC\triangle ABCは直角三角形なので円Oの半径は152\frac{15}{2}なので外接円の半径R=152\frac{15}{2}
正弦定理よりACsinB=2R\frac{AC}{sinB}=2R, 151=2R\frac{15}{1}=2RとなるのでR=152\frac{15}{2}.
方べきの定理より、BPBC=BQBABP \cdot BC = BQ \cdot BA が成り立つ。
BP=9,BC=12,BA=9,BQ=BR+RARQQR=6+9=15.BP=9, BC=12, BA = 9, BQ=BR+RA-RQ-QR=6+9 = 15.
BPPC=PQQABP \cdot PC = PQ \cdot QA
BP=9BP=9のとき、PC=BCBP=129=3PC=BC-BP=12-9=3
PQQA=BPPC=93=27PQ \cdot QA = BP \cdot PC = 9 \cdot 3 = 27
さらに方べきの定理より、BPBC=BABRBP \cdot BC = BA \cdot BR

3. 最終的な答え

(1) 円 OO の直径: 15
(2) QRQR の長さ: 3103\sqrt{10}
(3) PQPQ の長さ: 4

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