$\triangle ABC$ において、以下の2つの等式が成り立つことを証明する問題です。 (1) $c(\sin^2 A + \sin^2 B) = (a \sin A + b \sin B) \sin C$ (2) $a(b \cos C - c \cos B) = b^2 - c^2$

幾何学三角比正弦定理余弦定理三角形
2025/6/5
はい、承知いたしました。

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC において、以下の2つの等式が成り立つことを証明する問題です。
(1) c(sin2A+sin2B)=(asinA+bsinB)sinCc(\sin^2 A + \sin^2 B) = (a \sin A + b \sin B) \sin C
(2) a(bcosCccosB)=b2c2a(b \cos C - c \cos B) = b^2 - c^2

2. 解き方の手順

(1) の証明
まず、正弦定理 a=2RsinAa = 2R\sin A, b=2RsinBb = 2R\sin B, c=2RsinCc = 2R\sin C (RR は外接円の半径) を用いる。与えられた等式の右辺に代入すると、
(asinA+bsinB)sinC=(2RsinAsinA+2RsinBsinB)sinC=2R(sin2A+sin2B)sinC(a \sin A + b \sin B) \sin C = (2R \sin A \sin A + 2R \sin B \sin B) \sin C = 2R (\sin^2 A + \sin^2 B) \sin C
一方、左辺は c(sin2A+sin2B)=2RsinC(sin2A+sin2B)=2R(sin2A+sin2B)sinCc (\sin^2 A + \sin^2 B) = 2R \sin C (\sin^2 A + \sin^2 B) = 2R (\sin^2 A + \sin^2 B) \sin C
よって、左辺と右辺は等しいので、与えられた等式は成り立つ。
(2) の証明
まず、余弦定理 a2=b2+c22bccosAa^2 = b^2 + c^2 - 2bc \cos A, b2=a2+c22accosBb^2 = a^2 + c^2 - 2ac \cos B, c2=a2+b22abcosCc^2 = a^2 + b^2 - 2ab \cos C を用いる。与えられた等式の左辺に余弦定理を代入すると、
a(bcosCccosB)=a(ba2+b2c22abca2+c2b22ac)a(b \cos C - c \cos B) = a \left( b \cdot \frac{a^2 + b^2 - c^2}{2ab} - c \cdot \frac{a^2 + c^2 - b^2}{2ac} \right)
=a(a2+b2c22aa2+c2b22a)= a \left( \frac{a^2 + b^2 - c^2}{2a} - \frac{a^2 + c^2 - b^2}{2a} \right)
=a2+b2c22a2+c2b22= \frac{a^2 + b^2 - c^2}{2} - \frac{a^2 + c^2 - b^2}{2}
=a2+b2c2a2c2+b22= \frac{a^2 + b^2 - c^2 - a^2 - c^2 + b^2}{2}
=2b22c22= \frac{2b^2 - 2c^2}{2}
=b2c2= b^2 - c^2
よって、左辺は b2c2b^2 - c^2 となり、右辺と等しいので、与えられた等式は成り立つ。

3. 最終的な答え

(1) c(sin2A+sin2B)=(asinA+bsinB)sinCc(\sin^2 A + \sin^2 B) = (a \sin A + b \sin B) \sin C は成り立つ。
(2) a(bcosCccosB)=b2c2a(b \cos C - c \cos B) = b^2 - c^2 は成り立つ。

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