(1) 2点(3,1), (-1,4)を通る直線 $l$ のベクトル表示を求めます。 (2) 直線 $l$ の法線ベクトルを一つ求めます。 (3) 点(5,-1)を通り、$l$に垂直な直線 $m$ のベクトル方程式を求めます。

幾何学ベクトル直線法線ベクトルベクトル方程式
2025/6/6
## 問題の解答
### 問題3-1

1. 問題の内容

(1) 2点(3,1), (-1,4)を通る直線 ll のベクトル表示を求めます。
(2) 直線 ll の法線ベクトルを一つ求めます。
(3) 点(5,-1)を通り、llに垂直な直線 mm のベクトル方程式を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 直線 ll のベクトル表示を求める。
まず、方向ベクトル d\vec{d} を計算します。
d=(1,4)(3,1)=(4,3)\vec{d} = (-1, 4) - (3, 1) = (-4, 3)
直線上の点 (3,1) を位置ベクトル a\vec{a} とします。
a=(3,1)\vec{a} = (3, 1)
よって、直線 ll のベクトル方程式は、
p=a+td=(3,1)+t(4,3)\vec{p} = \vec{a} + t\vec{d} = (3, 1) + t(-4, 3)
となります。 ここで、tt は実数です。
(2) 直線 ll の法線ベクトルを求める。
方向ベクトル d=(4,3)\vec{d} = (-4, 3) に対して垂直なベクトルが法線ベクトル n\vec{n} です。
dn=0\vec{d} \cdot \vec{n} = 0となるベクトル n\vec{n} を求めればよいです。
例えば、n=(3,4)\vec{n} = (3, 4) とすると、
(4,3)(3,4)=12+12=0(-4, 3) \cdot (3, 4) = -12 + 12 = 0
となるので、n=(3,4)\vec{n} = (3, 4)ll の法線ベクトルの一つです。
(3) 直線 mm のベクトル方程式を求める。
直線 mm は直線 ll に垂直なので、直線 ll の方向ベクトル d=(4,3)\vec{d} = (-4, 3) が、直線 mm の法線ベクトルになります。
直線 mm は点(5,-1)を通るので、位置ベクトル a=(5,1)\vec{a} = (5, -1) とします。
ベクトル方程式は、
(pa)d=0(\vec{p} - \vec{a}) \cdot \vec{d} = 0
(p(5,1))(4,3)=0(\vec{p} - (5, -1)) \cdot (-4, 3) = 0
p=(x,y)\vec{p} = (x, y)とすると、
((x,y)(5,1))(4,3)=0((x, y) - (5, -1)) \cdot (-4, 3) = 0
(x5,y+1)(4,3)=0(x - 5, y + 1) \cdot (-4, 3) = 0
4(x5)+3(y+1)=0-4(x - 5) + 3(y + 1) = 0
4x+20+3y+3=0-4x + 20 + 3y + 3 = 0
4x+3y+23=0-4x + 3y + 23 = 0
4x3y23=04x - 3y - 23 = 0
ベクトル方程式は、
(x,y)(4,3)=(5,1)(4,3)=203=23(x, y) \cdot (-4, 3) = (5, -1) \cdot (-4, 3) = -20 - 3 = -23
(x,y)(4,3)=23(x, y) \cdot (4, -3) = 23

3. 最終的な答え

(1) 直線 ll のベクトル表示: p=(3,1)+t(4,3)\vec{p} = (3, 1) + t(-4, 3)
(2) 直線 ll の法線ベクトル: (3,4)(3, 4) (一つの例)
(3) 直線 mm のベクトル方程式: (x,y)(4,3)=23(x, y) \cdot (4, -3) = 23 または 4x3y23=04x - 3y - 23 = 0
### 問題3-2

1. 問題の内容

(1) y=3x+1y = -3x + 1 のベクトル表示を求めます。
(2) y=x+1y = x + 1 と直交し、点 (2,1) を通る直線のベクトル表示を求めます。
(3) x軸とのなす角が60°で、点 (0,2) を通る直線のベクトル表示を求めます。

2. 解き方の手順

(1) y=3x+1y = -3x + 1 のベクトル表示を求める。
y=3x+1y = -3x + 13x+y1=03x + y - 1 = 0 と変形します。
法線ベクトルは n=(3,1)\vec{n} = (3, 1) です。
点 (0, 1) は直線上にあるので、位置ベクトル a=(0,1)\vec{a} = (0, 1) とします。
ベクトル方程式は、
(x,y)(3,1)=(0,1)(3,1)=0+1=1(x, y) \cdot (3, 1) = (0, 1) \cdot (3, 1) = 0 + 1 = 1
3x+y=13x + y = 1
(2) y=x+1y = x + 1 と直交し、点 (2,1) を通る直線のベクトル表示を求める。
y=x+1y = x + 1xy+1=0x - y + 1 = 0 と変形します。
法線ベクトルは n1=(1,1)\vec{n_1} = (1, -1) です。
求める直線と y=x+1y = x + 1 は直交するので、求める直線の法線ベクトル n2\vec{n_2}n1\vec{n_1} に垂直です。
n2\vec{n_2} の方向ベクトルは n1=(1,1)\vec{n_1} = (1, -1) です。よって、n2=(1,1)\vec{n_2}=(1,1)です。
点 (2, 1) を通るので、位置ベクトル a=(2,1)\vec{a} = (2, 1) とします。
ベクトル方程式は、
(x,y)(1,1)=(2,1)(1,1)=2+1=3(x, y) \cdot (1, 1) = (2, 1) \cdot (1, 1) = 2 + 1 = 3
x+y=3x + y = 3
(3) x軸とのなす角が60°で、点 (0,2) を通る直線のベクトル表示を求める。
傾きは tan(60)=3tan(60^\circ) = \sqrt{3} です。
y=3x+2y = \sqrt{3}x + 2
3xy+2=0\sqrt{3}x - y + 2 = 0
法線ベクトルは n=(3,1)\vec{n} = (\sqrt{3}, -1) です。
点 (0, 2) を通るので、位置ベクトル a=(0,2)\vec{a} = (0, 2) とします。
ベクトル方程式は、
(x,y)(3,1)=(0,2)(3,1)=02=2(x, y) \cdot (\sqrt{3}, -1) = (0, 2) \cdot (\sqrt{3}, -1) = 0 - 2 = -2
3xy=2\sqrt{3}x - y = -2

3. 最終的な答え

(1) 3x+y=13x + y = 1
(2) x+y=3x + y = 3
(3) 3xy=2\sqrt{3}x - y = -2

「幾何学」の関連問題

問題は3つあります。 (1) $0 < \alpha < \frac{\pi}{2}$, $\frac{\pi}{2} < \beta < \pi$, $\cos \alpha = \frac{3}{...

三角関数三角比加法定理直線の傾き
2025/6/6

平行六面体ABCD-PQRSにおいて、三角形BDPの重心をGとする。3点A, G, Rが一直線上にある理由を「$\vec{AR} = \bigcirc \vec{AG}$が成り立つから」の形で答える問...

ベクトル空間ベクトル重心一直線上平行六面体
2025/6/6

四面体OABCにおいて、$\overrightarrow{OA}=\vec{a}$、$\overrightarrow{OB}=\vec{b}$、$\overrightarrow{OC}=\vec{c}...

ベクトル空間ベクトル四面体重心内分点
2025/6/6

問題文は全部で5つあります。 (1) 2点A(2,1), B(5,-2)から等距離にあるx軸上の点の座標を求める。 (2) 2点A(2,1), B(-3,2)から等距離にあるy軸上の点の座標を求める。...

座標平面距離内分点外分点中点対称点
2025/6/6

与えられた条件を満たす直線の方程式を求める問題です。 (1) 点(1, -3)を通り、$x$軸に平行な直線。 (2) 点(-4, 4)を通り、直線$3x - 2y + 7 = 0$に垂直な直線。 (3...

直線方程式傾き垂直接線
2025/6/6

与えられた図のグラフA, B, Cのうち、関数 $y = -\sqrt{-2x}$ のグラフはどれかを答える問題です。

グラフ関数のグラフ平方根定義域値域象限
2025/6/6

与えられた図において、ベクトル $\vec{a}$ と平行なベクトルを特定し、そのベクトルを $\vec{a}$ を用いて表す。

ベクトル平行ベクトルの演算
2025/6/6

平行四辺形ABCDにおいて、ベクトル$\overrightarrow{AB}$とベクトル$\overrightarrow{BC}$の内積を求めよ。

ベクトル内積平行四辺形三角関数
2025/6/6

縦、横、高さが $a, b, c$ の直方体において、$a, b, c$ の関係が次のとき、直方体の各面を赤、青、黄、緑、白、黒の6色すべてを用いて塗る方法は何通りあるか。 (1) $a = b = ...

直方体立方体場合の数順列円順列色の塗り分け
2025/6/6

3つの平行な直線 $p, q, r$ があり、2つの直線 $a, b$ がこれらの直線と交わっています。直線 $a$ と $p, q, r$ の交点をそれぞれ $A, B, C$ とし、直線 $b$ ...

平行線線分の比相似
2025/6/6