母集団の標準偏差が5である母集団から大きさ100の標本を無作為抽出したところ、標本平均が60であった。母平均 $m$ に対する信頼度95%の信頼区間を求め、小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで求める。

確率論・統計学統計的推測信頼区間母平均標本平均標準偏差
2025/3/27

1. 問題の内容

母集団の標準偏差が5である母集団から大きさ100の標本を無作為抽出したところ、標本平均が60であった。母平均 mm に対する信頼度95%の信頼区間を求め、小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで求める。

2. 解き方の手順

母集団の標準偏差 σ\sigma が既知の場合の、母平均 mm の信頼度95%の信頼区間は、以下の式で求められます。
xˉzα/2σnmxˉ+zα/2σn\bar{x} - z_{\alpha/2} \frac{\sigma}{\sqrt{n}} \le m \le \bar{x} + z_{\alpha/2} \frac{\sigma}{\sqrt{n}}
ここで、
* xˉ\bar{x} は標本平均
* σ\sigma は母集団の標準偏差
* nn は標本サイズ
* zα/2z_{\alpha/2} は標準正規分布における上側 α/2\alpha/2 パーセント点(信頼度95%の場合、z0.0251.96z_{0.025} \approx 1.96
問題文より、xˉ=60\bar{x} = 60, σ=5\sigma = 5, n=100n = 100 です。信頼度95%なので、zα/2=1.96z_{\alpha/2} = 1.96 を用います。
信頼区間の下限は、
601.96×5100=601.96×510=601.96×0.5=600.98=59.0260 - 1.96 \times \frac{5}{\sqrt{100}} = 60 - 1.96 \times \frac{5}{10} = 60 - 1.96 \times 0.5 = 60 - 0.98 = 59.02
信頼区間の上限は、
60+1.96×5100=60+1.96×510=60+1.96×0.5=60+0.98=60.9860 + 1.96 \times \frac{5}{\sqrt{100}} = 60 + 1.96 \times \frac{5}{10} = 60 + 1.96 \times 0.5 = 60 + 0.98 = 60.98
小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで求めると、信頼区間は [59.0,61.0][59.0, 61.0] となります。

3. 最終的な答え

[59.0, 61.0]

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