ある旅行会社が企画したバスツアーに関する問題です。参加者の人数に応じて、一律にかかる費用と1名ごとにかかる費用が変動します。参加人数を$x$、1人あたりの参加料を$a$としたとき、以下の問いに答えます。 (1) $x=14$のとき、利益が76000円となるような$a$の値を求めます。 (2) $x=20$のときの利益を$A$円、$x=30$のときの利益を$B$円とします。$A$と$B$をそれぞれ$a$を用いて表し、$|A-B| \leq 30000$となるような$a$の値の範囲を求めます。 (3) (2)の$|A-B| \leq 30000$を満たす$a$の最大値を$M$とします。1人あたりの参加料が$M$円のとき、利益が参加料の合計の30%以上40%以下となるような$x$の値の範囲を求めます。

代数学一次方程式不等式場合分け文章問題
2025/6/6

1. 問題の内容

ある旅行会社が企画したバスツアーに関する問題です。参加者の人数に応じて、一律にかかる費用と1名ごとにかかる費用が変動します。参加人数をxx、1人あたりの参加料をaaとしたとき、以下の問いに答えます。
(1) x=14x=14のとき、利益が76000円となるようなaaの値を求めます。
(2) x=20x=20のときの利益をAA円、x=30x=30のときの利益をBB円とします。AABBをそれぞれaaを用いて表し、AB30000|A-B| \leq 30000となるようなaaの値の範囲を求めます。
(3) (2)のAB30000|A-B| \leq 30000を満たすaaの最大値をMMとします。1人あたりの参加料がMM円のとき、利益が参加料の合計の30%以上40%以下となるようなxxの値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1) x=14x=14のとき、参加者の規模に応じてかかる費用は120000円、1名ごとにかかる費用は6000円です。したがって、利益は14a12000014×6000=14a12000084000=14a20400014a - 120000 - 14 \times 6000 = 14a - 120000 - 84000 = 14a - 204000となります。これが76000円となるので、14a204000=7600014a - 204000 = 76000を解けばaaが求まります。
(2)
- x=20x=20のとき、参加者の規模に応じてかかる費用は120000円、1名ごとにかかる費用は5000円です。したがって、利益AAは、A=20a12000020×5000=20a120000100000=20a220000A = 20a - 120000 - 20 \times 5000 = 20a - 120000 - 100000 = 20a - 220000となります。
- x=30x=30のとき、参加者の規模に応じてかかる費用は210000円、1名ごとにかかる費用は5000円です。したがって、利益BBは、B=30a21000030×5000=30a210000150000=30a360000B = 30a - 210000 - 30 \times 5000 = 30a - 210000 - 150000 = 30a - 360000となります。
- AB30000|A-B| \leq 30000より、(20a220000)(30a360000)30000|(20a - 220000) - (30a - 360000)| \leq 30000
10a+14000030000| -10a + 140000 | \leq 300003000010a+14000030000-30000 \leq -10a + 140000 \leq 30000
17000010a110000-170000 \leq -10a \leq -11000011000a1700011000 \leq a \leq 17000
しかし、a12000a \geq 12000なので、 12000a1700012000 \leq a \leq 17000
(3) (2)より、AB30000|A-B| \leq 30000を満たすaaの最大値はM=17000M = 17000です。
1人あたりの参加料が17000円のとき、利益は参加料の合計の30%以上40%以下となるxxの範囲を求めます。
利益をSSとすると、S=axC5000x=17000xC5000x=12000xCS = ax - C - 5000x = 17000x - C - 5000x = 12000x - C
ここで、CCは参加者の規模に応じてかかる費用です。
xxの値によってCCが異なるので、場合分けします。
10x2510 \leq x \leq 25のとき、C=120000C = 120000なので、S=12000x120000S = 12000x - 120000
26x5026 \leq x \leq 50のとき、C=210000C = 210000なので、S=12000x210000S = 12000x - 210000
- 10x2510 \leq x \leq 25のとき、参加料の合計は17000x17000x
0.3×17000x12000x1200000.4×17000x0.3 \times 17000x \leq 12000x - 120000 \leq 0.4 \times 17000x
5100x12000x1200006800x5100x \leq 12000x - 120000 \leq 6800x
5100x12000x1200005100x \leq 12000x - 120000かつ12000x1200006800x12000x - 120000 \leq 6800x
1200006900x120000 \leq 6900xかつ5200x1200005200x \leq 120000
x120000690017.39x \geq \frac{120000}{6900} \approx 17.39かつx120000520023.08x \leq \frac{120000}{5200} \approx 23.08
よって、18x2318 \leq x \leq 23
- 26x5026 \leq x \leq 50のとき、参加料の合計は17000x17000x
0.3×17000x12000x2100000.4×17000x0.3 \times 17000x \leq 12000x - 210000 \leq 0.4 \times 17000x
5100x12000x2100006800x5100x \leq 12000x - 210000 \leq 6800x
5100x12000x2100005100x \leq 12000x - 210000かつ12000x2100006800x12000x - 210000 \leq 6800x
2100006900x210000 \leq 6900xかつ5200x2100005200x \leq 210000
x210000690030.43x \geq \frac{210000}{6900} \approx 30.43かつx210000520040.38x \leq \frac{210000}{5200} \approx 40.38
よって、31x4031 \leq x \leq 40
したがって、18x2318 \leq x \leq 23または31x4031 \leq x \leq 40

3. 最終的な答え

(1) a=20000a = 20000
(2) A=20a220000A = 20a - 220000, B=30a360000B = 30a - 360000, 12000a1700012000 \leq a \leq 17000
(3) 18x2318 \leq x \leq 23 または 31x4031 \leq x \leq 40

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