3次方程式 $x^3 - 5x^2 + ax + b = 0$ が $3+2i$ を解に持つとき、実数の定数 $a$, $b$ の値と他の解を求める。

代数学3次方程式複素数因数定理解の公式因数分解
2025/6/6

1. 問題の内容

3次方程式 x35x2+ax+b=0x^3 - 5x^2 + ax + b = 03+2i3+2i を解に持つとき、実数の定数 aa, bb の値と他の解を求める。

2. 解き方の手順

3次方程式の係数が実数なので、3+2i3+2i が解ならば、共役複素数 32i3-2i も解である。
したがって、x35x2+ax+b=0x^3 - 5x^2 + ax + b = 0(x(3+2i))(x(32i))=(x32i)(x3+2i)=((x3)2i)((x3)+2i)=(x3)2(2i)2=x26x+9+4=x26x+13(x - (3+2i))(x - (3-2i)) = (x-3-2i)(x-3+2i) = ((x-3) - 2i)((x-3)+2i) = (x-3)^2 - (2i)^2 = x^2 - 6x + 9 + 4 = x^2 - 6x + 13 で割り切れる。
x35x2+ax+bx^3 - 5x^2 + ax + bx26x+13x^2 - 6x + 13 で割ると
\begin{array}{c|cc cc}
\multicolumn{2}{r}{x} & +1 \\
\cline{2-5}
x^2-6x+13 & x^3 & -5x^2 & +ax & +b \\
\multicolumn{2}{r}{x^3} & -6x^2 & +13x \\
\cline{2-4}
\multicolumn{2}{r}{0} & x^2 & +(a-13)x & +b \\
\multicolumn{2}{r}{} & x^2 & -6x & +13 \\
\cline{3-5}
\multicolumn{2}{r}{} & 0 & (a-7)x & +b-13 \\
\end{array}
割り切れるためには、余りが0である必要があるため、
a7=0a-7 = 0 かつ b13=0b-13 = 0
したがって a=7a = 7 かつ b=13b = 13
x35x2+7x+13=0x^3 - 5x^2 + 7x + 13 = 0(x26x+13)(x+1)=0(x^2 - 6x + 13)(x+1) = 0 と因数分解できるため、
解は x=3+2i,32i,1x = 3+2i, 3-2i, -1

3. 最終的な答え

a=7a = 7
b=13b = 13
他の解は 32i3-2i1-1

「代数学」の関連問題

曲線 $y = \sqrt{x+2}$ と直線 $y = x + a$ について、以下の問いに答える。 (1) 共有点を持つときの定数 $a$ のとりうる値の範囲を求める。 (2) 共有点の数が2個で...

二次方程式グラフ平方根共有点判別式
2025/6/7

与えられた二次式 $2x^2 - 14x + 24$ を因数分解してください。

因数分解二次式
2025/6/7

$x=14$ のとき、$x^2 - x - 12$ の値を計算する問題です。

式の計算多項式代入
2025/6/7

2次関数 $y = -3x^2 + 4x - 5$ のグラフを、以下のそれぞれについて対称移動したグラフを表す関数を求めます。 (1) $y$軸 (2) $x$軸 (3) 原点

二次関数グラフ対称移動
2025/6/7

与えられた式 $2x - 3y + 6 = 0$ を $y$ について解く、つまり $y = ...$ の形に変形せよ。

一次方程式式の変形yについて解く
2025/6/7

$x = \frac{\sqrt{6} + \sqrt{2}}{2}$ のとき、次の値を求めます。 (1) $x + \frac{1}{x}$ (2) $x^2 + \frac{1}{x^2}$ (3...

式の計算有理化展開分数式
2025/6/7

次の不等式を解きます。 $(\sqrt{2} - \sqrt{3})x + \sqrt{2} < \sqrt{3}$

不等式一次不等式式の計算平方根
2025/6/7

画像に写っている(12)の不等式を解く問題です。不等式は $3x - \pi > \pi(x-1)$ です。

不等式一次不等式代数解の範囲
2025/6/7

長さ12cmの針金を2つに切り、それぞれを折り曲げて2つの正方形を作る。2つの正方形の面積の和が最小となるのは、針金をどのように切ったときか、また、そのときの面積の和を求めよ。

二次関数最大最小平方完成最適化
2025/6/7

与えられた二次方程式 $x^2 + 4mx + 25 = 0$ が実数解を持つための $m$ の条件を求める問題です。

二次方程式判別式不等式
2025/6/7