x4+x2+b が x2+ax+1 で割り切れるとき、ある2次式 x2+cx+d が存在して、 x4+x2+b=(x2+ax+1)(x2+cx+d) と書ける。
右辺を展開すると
(x2+ax+1)(x2+cx+d)=x4+cx3+dx2+ax3+acx2+adx+x2+cx+d =x4+(a+c)x3+(d+ac+1)x2+(ad+c)x+d 両辺の係数を比較すると
\begin{align*} \label{eq:1} a+c &= 0 \\ d+ac+1 &= 1 \\ ad+c &= 0 \\ d &= b \end{align*}
最初の式から c=−a である。 二番目の式から d+ac+1=1 なので d+a(−a)+1=1 より d−a2=0 、すなわち d=a2 である。 三番目の式から ad+c=0 なので a(a2)−a=0 、すなわち a3−a=0 である。 a(a2−1)=0 より a(a−1)(a+1)=0 なので a=0,1,−1 である。 a=0 のとき c=0 であり、d=a2=0 なので b=0 となる。しかし、このとき x4+x2+b=x4+x2 は x2+ax+1=x2+1 で割り切れない。 a=1 のとき c=−1 であり、d=a2=1 なので b=1 となる。 x4+x2+1=(x2+x+1)(x2−x+1) なので正しい。 a=−1 のとき c=1 であり、d=a2=1 なので b=1 となる。 x4+x2+1=(x2−x+1)(x2+x+1) なので正しい。 したがって、a=1 のとき b=1 であり、a=−1 のとき b=1 である。